2010年03月08日

教材作りと教材使用の創意工夫

大学院での最後の授業になった小学校英語教育論演習の課題レポートを掲載します。

去年も飛び入りの聴講で本講義を受講し、Whole Languageの理論やその実践の一端を学ぶことが出来た。今年の授業では、キャンパスの場所が変わり山の中から都会の真っ只中で授業を受けることになった。環境の変化に伴い、同じ活動をやっても去年とは一味違った学びを得ることが出来たと思う。

教材を作ったり、教材を使用したりすることに際して必要なことは、目的をはっきりさせることがまず必要だと感じた。つまり、何のためにこの教材を使うのか、そのためにはどのような教材が必要なのかということを常に頭の中で考えておく必要があると思う。このことは、小学校だろうと中学校だろうと高校だろうと同じ事で、生徒に「何を伝えたいのか」ということを念頭に置くことが大事である。

今回新たに追加されたのが、写真撮影のアクティビティである。本キャンパスの山の中だと、自然が豊かということで、自然をテーマにした撮影も可能だが、街中にもかなりの素材が隠されていることが今回のアクティビティを通してわかった。

また、写真を撮る際の留意点としては、動作や状態が一目で見てわかるものを撮るように心がけるべきであるということも頭の中に入れて撮影したい。どうも自分は凝り性なところがあって、ついつい関係のない変な方向に力を入れてしまうという悪癖があるので、この点は留意したいところである。

フラッシュカードを使用するということももちろん可能だが、毎回毎回やると生徒側も飽きが来るだろうと思うので、外に出かけたときに授業で使えそうな光景を見つけて、撮影をする機会があったら写真を用意して使用してみたいと思った。

ビデオ作成は去年もやったが、去年は学校紹介という側面が強かった。今回は、劇仕立てのビデオだったり、クイズ形式の劇だったりとバリエーションに富んでいたと思う。クイズ形式のビデオを作成する場合は、部分だけをズームした映像で”What is this?”と尋ねておき、答えを提示するときはあえて単語を言わずに、ズームアウトした映像だけを見せるという映像の作成手法を使用しているグループもあった。この場合、教室内にいる教員が映像のズームアウト時に、答えを英語で提示してあげれば良い。

また、子どもたち側もズームしている最中の映像では何の拡大画像か興味を引き出しグループで話し合わせるなりして考えさせ、ズームアウトして答えがわかっても、今度は「英語で何と言うのだろう?」といった具合に言語への興味を引き出す機会になりそうである。映像で教材を作る場合、さまざまな形の教材が作れるので、かなり奥深い。

教材は特段凝ったものでなくても、身近なものでも十分使用に耐えることができるということを、授業を通して学んできたが、その身近なもののひとつである新聞は非常に使い勝手の良い教材であることもわかった。さらに、オリンピックなどの大きなイベントがあるときの新聞は格好の話題の宝庫であるということこちらが生徒への話題提供のために使用するだけでなく、生徒に新聞の切り抜きを用意させてスピーチをさせる話題の提供もできそうである。小学校〜中学校レベルにおいては、日本語の新聞でも十分に言語材料になることができるし、児童生徒に新聞を読んでもらう機会作りも可能そうである。また、高校レベルともなればJapan Timesなどの英字新聞も活用し、より高度な英文を読ませるということもできそうである。

よく英語の授業で使用されているゲームであるが、この授業では何の考えもなしに安易に使用しないほうがよいということが分かった。まず、Hangman Gameであるが、私はこのゲームを大学3年生でオーストラリアに留学した時まで知らなかった。やはり、首つりの絵を描いていくという行程が教育上よろしくないためだと思うが、授業というのはただ知識を学ぶ場ではなく、同時に生徒指導の場でもあり、道徳を教える時間でもあるということを認識し、それにかなった絵柄を使うなりしなければならないということを再認識した。

また、この授業でゲームが積極的に推奨されていないのは、ゲームをただやって終わってしまうからということが一つにあると感じた。ほかの授業で、ゲームをやるのは生徒に目標表現を使用させたり、Interactionを発生させたりするためだと学んだが、それでも、ゲームという「操作された」環境下での言語使用となってしまうのは否めない。Whole Languageの理論は意味のある環境の中で、実の場を重視しているが、ゲームを使用してしまうと、その目指すところの理念が達成できなくなってしまう。

いずれにせよ、授業の最大の目的は生徒の英語でのコミュニケーション能力を育成することにあるのだから、そのことをよく考えなければならない。それと同時にAuthenticな言語使用を行わせるには、どのようなアクティビティを組めば良いかよく考える必要があると思った。

校種を問わず、授業においては自分の使う教材をよく吟味し、目標に沿って工夫して使用することが非常に大切である。自分は高校の教員を目指しているが、複雑な文法事項を、教科書を中心にして教えていくことになる。今回の授業を通して、身近なものでも教材になるし、教材をうまく活用すればいろいろなことができることを学んだ。教科書を使用したとしても、生徒に飽きさせず、着実に新しい表現を覚えてもらい、コミュニケーション能力の育成を出来るような授業を行えるようになりたいと思う。
posted by ブラック・マジシャン at 05:09| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強・学問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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