2006年05月29日

国外のシビアな資産ゲー

Hataさん(2006)の「四散ゲー」という記事では「このゲームはひどい資産ゲーなので、新規参入者は見込めない」という議論をしています。日本ではそうなのかも知れせん。しかしながら、国外はもっとシビアです。それでも安定した環境と人気を誇っています。というわけで、国外の例を引き合いに出します

国外ではバブーン、ガジェなどの限定カードはありません。普通にパックを買えば出てくるカードが中心になるのです。しかしながら、こちらの店およびプレイヤーの常識では、いわゆる必須カードおよび、環境を作っているカードはこのようなレートになっています。

聖なるバリア−ミラーフォース・・・1枚50ドル
サイバー・ドラゴン・・・1枚60ドル
天使の施し・・・30ドルくらい?(なかなかお金を積んでも出してくれません)

などなどです。ドル単位でぴんと来ない人は、50ドル札を5000円札と思えばわかるでしょう。他の「貪欲な壺」とか、「魔のデッキ破壊ウィルス」でさえもこのような値段ですから、これが10枚以上必要になってくるわけです。ということはデッキを馬鹿正直にお金をかけて作るなら、少なくとも100ドル〜200ドル(8000円〜2万くらい)を見積もらないといけません。しかも、新しいエキスパンションが出ると、またそれにもお金をつぎ込まないといけません。
しかも、店ではシングルカードがあまりないので、インターネット経由でしかシングルカードは集められません。だから、トレードの文化が発達しているのです。
これに、強力な限定カードがプラスされればもう終わってますね。だから、アッパーデックはLEのカードを出していないのかもしれません。(本当は出すだけ出してほしいですが)

日本は限定カードでも店においてあるだけまだマシです。他にもオークションが発達しています。パックだってコンビニに行けば150円でおいてあるし、まとめ買いできます。よって、お金さえ積み込めばカードはそろいます。しかも、ミラーフォースなどの基本カードは安くでしっかりありますから、後は環境を作っているカード(バブーン、ガジェットなどなど)を買ってしまえばそれでしまいです。

しかし、国外では店にもカードはない、パックは高い、必須とされるカードおよび環境を作るカードはもっと高いというように、そうではないので、これは日本よりひどい資産ゲーですね。

しかしながら、トップ層はボトム層を引っ張っていますし(シドニー代表選手の例を見てください)、みんな協力してカードのトレードをしています。それに、新しくゲームを始めようという人もいます。さらに、National Leagueに出るぞと高いモチベーションを維持しています。何度負けても大会に出ています。そこには、上を目指すとかゲームを楽しむとか友達を作るという目的があるからです。
Hataさんの記事では、お金の問題が絡むのでボトム・トッププレイヤーどうのこうのという以前の問題だと指摘していますが、そうではないということがわかります。

小学生たちのごっこ遊びも、自分の持っているカードでやっていて満足していますし、ほしいカードがあったらパックを買ったりトレードしたりしてデッキを作っています。彼らにしたら、自分の持っているカードは、遊戯や十代たちと同じく魂のカードです。

しかも、他のカードゲームと比べても、すごいところがあります。遊戯王は、TCGの中で一番お金のかかるゲームといわれているにもかかわらず、それに納得して、みんな楽しくやっているのです。納得できない人は遊戯王をやっていませんが、それでもマジック並みの大人気カードゲームです。つまり、大多数の人は納得しているというわけ。国外では強力な限定カードはあまりないにもかかわらず、一番お金がかかるとされているのです。日本では、限定カードは入手困難ですが、Vジャンプの全プレに応募すれば確実に手に入ります。それに、ガンダムウォーなどと比べるとまだ安いほうです。国外とは大違いですね。

ここの人々は強力なデッキがそう簡単に作れるものではないとわかった上でカードゲームをしています。しかしながら、ゲームを楽しんでいます。デッキを作る、カードをそろえるというのもゲームの過程と見ているのでしょう。こういう観点で見ると、強力なデッキは簡単に作れなければならない、自分の思い通りにデッキが組めるのは当然と思っている日本人のほうがおかしいのかもしれません。そういった自分の考え出した強いデッキを作るために、トレードしたりといった労力も払わないとだめだし、多少のお金も払わないとだめなのです。それが、トレーディングカードゲームのしんどいところでもあり、同時に面白いところでもあると思います。

結局のところ売り手と買い手である人間がしっかりしなければならないということですね。すなわち、コナミは環境を作っている限定カードを再販する(どのみち、限定カードが強いのは異常ですからね)、プレイヤー側はマナーを守って他人と仲良くするということが求められるのです。

Reference
HATA.,2006.,四散ゲー.,Direct Attack[online].,Available from:http://hata.yugioh-portal.net/sb.cgi?eid=105.,[Accessed on 28 May 2006]
posted by ブラック・マジシャン at 00:59| シドニー | Comment(6) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんでリファレンスやねん!

と、夜中に寂しいのでつっこんでみた。
Posted by Still undecided... at 2006年05月29日 01:38
この記事は一応、他サイトとまじめに議論するのを目的としているので、Referenceを書いてみました。記事の盗用を避けるためですね。
Posted by ブラック・マジシャン at 2006年05月29日 01:49
気づいたら記事分割してるし、本当に名指ししてるしw

確かに日本は店頭でのシングル販売は比較的充実してるし、限定カードも売ってるけど、やっぱりお金をかけられない小学生とかが遊ぶには、まだまだ高いと感じざるを得ない。

高槻のショップで限定カードを見かけたときは、比較的安い金額設定にしてあったけど、それでも子供が買うにはまだ少し高い気がする。

資産の多い大人からすれば「安い、買おう」で済むことかもしれないけど、資産をあまり出せない人とか、子供が見ても同じ意見が出てくるとは思えない。

それでも、そんな環境でありながら楽しんでるところがあるのはある意味理想なんだろうね。企業がしてくれないことは、ユーザーで何とかするしかないんだが、そっちではそれがしっかりできてるみたいだし、みんながみんな環境そのものを楽しんでるみたいに見える。

頼むから再販してくれコナミ、ケチるな集英社。
Posted by ki-pa at 2006年05月29日 12:17
売り手もしっかりしてないといけないし、買い手もしっかりしないとだめというのはそういうことですね。

少なくとも、個人的実感としてはまだまだアッパーデックのほうが有能だと感じています。もちろん、コナミもまだ歴史の浅い部分がありますからこういったところは改善していってほしいですね。

もちろん、ユーザー側も何かしら考えないといけません。会社がどうにかしなければならないのは当然です。しかしながら、そこで思考停止してはいけないと思います。

少なくとも、国外ではこれで成り立っているのですから日本でも問題を見つけて解消していけば、何とかなるのではないかと思います。決して利総論なんかではないのです。
Posted by ブラック・マジシャン at 2006年05月29日 17:30
どうも、大会運営者です。記事拝見しました。
今回はオーストラリアと日本との比較論で質問と
言うかお聞きしたいと思います。
 
 資産ゲーとありましたが、もう1つ大きな問題を抜
きにしては語れないと思ったからです。
 それはパックの販売方法です。御存知の通り日本で
は1パック¥150−という安さが魅力ですが販売し
ているのは専門のカードシッョプは勿論
玩具店・コンビニ・文具店・本屋等々各所で販売
されています。こういったどこでも買えるという
のは良いことだと思います。
 が、ここで問題が生じます。そうです。サーチ
です。普通、日本語版の新弾をレリーフ・ウルト
ラ・スーパー・レアなどコンプリートする為には
最低、6箱以上【レリーフは基本1箱に1枚か2
枚】かかります。それだど1箱¥4500−×6
で¥27000−です。これはあくまでも最小公
倍数であり実際は10箱合計¥45000−つぎ
込む必要があります。
 でも、ネットオークションでは¥18000−
前後でコンプリートを出品しています。普通、ど
う考えても勘定に合いません。しかし、サーチし
た場合、スーレア以上コンプリートならば¥33
00−で揃う事になります。ざっと6倍近い値段
で転売出来るのです。正直、これで金儲けをして
いる輩は現実にいます。
 コナミはフライング販売を禁止していますが
ここまで多岐・多業種に渡るとフライングする店
舗はいます。彼らはそういった所を巡って根こそ
ぎレアカードを抜いていきます。そして旬な内に
転がしていきます。日当12万と考えれば非常に
美味しい仕事になります。
 ここでの問題は2つです。
 サーチの是非・善悪は取りあえずこちらへ置き
ます。レアカードの持つ者と持たざる者が生じる
事です。最悪、シングル売りの値段は持つ者が自
由に決められる事が出来てしまい、色々と問題が
生じます。
 もう1つの問題は販売店の姿勢です。店舗が
サーチ出来ないようにしていれば問題はないの
ですが遊戯王=子供の遊びという認識からか
販売方法もバラバラでサーチされやすい環境だと
抜かれて後、残りのパックの処理です。正直、遊
戯王のパックの利益率は他の玩具と比較して厳し
いです。また販売代金も現金決済のみなので玩具
店にとって実は結構な負担なのです。
 ちなみに他の玩具はもっと楽な条件で決済できます。
 オーストラリアではどうでしょうか。
Posted by 大会運営者 at 2006年05月30日 00:35
基本的に、パックはサーチできません。これはどの店もそうです。つまり、店側もサーチの危険性を完全にわかっているのです。だから、購入者側はフェアにレアが分散されます。つまり、トレードや売買をうまくおこなわない限り、一人にレアカードが集中するということはないのです。

代表選手でさえも、いろいろな人とトレードしなければカードは手に入りません。大会に出ればパックももらえますが、それも完全ランダムです。
Posted by ブラック・マジシャン at 2006年05月30日 01:02
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