2006年07月04日

国外の環境

今回は私の視点から見た国外の環境を切ろうと思います。

大まかなデッキ傾向
大まかに主流デッキは、黄泉帝、ダークカオス、暗黒界です。最近こちらで出たEOJのマクロコスモスを使用したデッキもちょくちょく出てきだしました。
ただし、カード資産の関係から国外の環境はゆっくりと変化していきます。そのおかげでプレイヤーがゲームに飽き難い状態です。

デッキ
アメリカNational Leagueを見ればわかりますが、上位のほとんどはダークカオスが主流です。しかしながら、デッキ傾向はかなり違います。

日本との大きな違いは、ドローソースを確実に確保してくる点です。まず、ドローソースに「魔装機関車 デコイチ」と「スケル・エンジェル」を採用しています。で、こちらの環境には「抹殺の使徒」しか伏せを対処するカードがないので、ほぼ確実にドローできます。デコイチは戦闘で殴りにもいけますから2:1もしくは2:0の割合で搭載している人が多いですね。仮に片方がやられても、もう片方が無事ならアドバンテージを取れる。

次に、壁モンスターは魂を削る死霊が使われてます。これは日本のダークカオスと同じですね。これも厄介で、これを駆逐するために魔のデッキ破壊ウイルスが搭載されているといってもいいでしょう。媒体は、「ダークヒーロー ゾンバイア」とおなじみの「カオス・ソーサラー」「暗黒界の武神 ゴルド」が主流です。たまにジャイアント・オークを使ってる人も見ますが。また、「遺言状」をうまく活用し、場のアドバンテージを稼いできます。また、場のアドバンテージを稼ぐためにニュードリュアを投入したりもしていますね。こちらはデスカリバーナイトがいないので、貴重な除去モンスターです。

もう一つ特筆すべき点は、「異次元からの帰還」です。アメリカのNational ではこれが環境を作っていたといっても過言ではありません。キロスさんにデッキレシピを見せたら、日本では考えられないといわれたので、それだけ違うのでしょう。このカードを対策するために「王宮のお触れ」を採用したダークカオスなんてのも存在しています。プレイとしては、ソーサラーで除外したカードを戻して殴りにかかったり、除外された強力モンスターで逆転を狙ったりとさまざまです。こちらでは強力なカードの1枚としてサイドやメインから投入されています。

アメリカのNationalの結果とこっちの結果はかなり似ているので、世界戦でもダークカオスが主流になるかも知れません。ただし、はやりすぎたので今回はダークカオスがつぶせる別のデッキが出てくるかもしれない可能性もありそうですね。ダークカオス以外にも、次元ビート、黄泉帝、暗黒界への対策を同時に行い、それに伴ってデッキを選んで出場したほうが良いでしょう。

外国人のプレイの特性
外国人の上級プレイヤーはかなりプレイ一つ一つに対して真剣です。こちらの2004年の世界戦3位のReza選手は特にそれが顕著。何せ、相手が使った重要なカードを全部覚えていて、確実に伏せが何か、読んで来ます。場のアドバンテージに対しても敏感で、いかに少ない枚数で最大限の効力を上げるかを考えています。相手の行動に対して的確にレスポンスを行うので、カードの損失が最小限にとどめられています。そのおかげで、手札が3枚をきるということはほとんどないというプレイングです。攻めるところは攻める。守るところは守るというプレイを確実に行ってきます。

ちなみに、国外プレイヤーは遊戯王を運ゲーとは思っていないみたいです。確かに、運が勝負を決めるときもあるのは認めていますが、それで常勝できるとは限らない。運に頼る前にいかにデッキを練りこむか、アドバンテージを稼ぐプレイングをするか、いかに実戦をこなすかが問題とされています。
このあたりの話はCabanagh(2006)が良いことを言ってます。それはPeople will always just play what is doing best at the time. という言葉です。これは「プレイヤーはそのときそのときにできる最大限のことを必ずやっているに過ぎない」ということです。この理論に基づいているので、カオスソーサラーデッキが上位をしめていることに納得しています。(退屈なのには変わりはないとも言っていますけど)

気をつけたいルール
今のところ、私が見つけているルールの違いは「ワタポン」、「見習い魔術師」、後「E・HERO ランパート・ガンナー」が怪しいかなというくらいです。

見習い魔術師に関してはこちらでは主流のやり方なんですが、このカードを奪ったら即自爆させてもともとの持ち主ではなく、奪ったほうが効果を使っています。これで場のアドバンテージを取るんですね。これはほぼどの上級者もやってくる上に、FAQでも書いてあるのでみんな知っています。

ワタポンに関しては、天使の施しで3枚引いて、2枚捨てた後、手札から特殊召喚ができます。これは任意効果なのでタイミングがすぎているので普通は無理のはずなんですが、FAQによるとOKだそうです。こちらのジャッジの一人のAndrewさんに確認したところ、最初は彼もできないという裁定を出していたのでが、FAQに載っていると言う事を告げると確認した後、訂正してくれました。ちなみにジャッジのオーソリティはFAQ>ジャッジです。ジャッジよりもFAQがえらいということなので、揉め事でおかしいなと思ったら、ジャッジを呼んでFAQで確認してもらいましょう。だめな場合は、ジャッジがその場で裁定を下すようです。(これが怖いんですけどね。)

後、優先権が不安です。私の見る限り、優先権と任意効果のタイミングは上級者なら全員知っています。知識も完璧で説明を求めても同じ説明が帰ってきます。ジャッジシステムのおかげですね。日本と変わりはなかったと思うんですが、大会でややこしいことにならないかが不安です。

後、フェイズ宣言をこちらでは省略する人がいます。こちらはきっちりと宣言をしましょう。

後、もめたらすぐにジャッジを呼ぶようにしてください。こちらのジャッジは信頼が置けますから的確に対応してくれます。もめて時間をロスするよりは、ジャッジに任せて裁定を煽ったほうがお互いに平等です。

英語力とカルチャーギャップの問題
これが厄介ですね。私は英語がお仕事の学生なので全然問題はないのですが、選考会に出る人の英語力が気になります。

とりあえず、ルールに関する専門用語は覚えておいたほうが良いでしょう。これは私のブログの4月の記事を読んでもらえればわかります。

で、先攻後攻の決め方ですが、こちらでは決め方がさまざまです。コインの裏表判定を使ったり、じゃんけんをしたり、さいころの大小で決めたりします。

じゃんけんに関してですが、"one two three"の掛け声で手を出すか"Rock-Paper- Scissors"の掛け声が使われます。個人的に後者はリズムが取りにくいので、前者の取り方をお勧めします。

カードに関しては絵を見せたら何のカードかわかってくれます。これは絵が違うやつが問題ですが、日本の上級者は英語版のカードをよく使うので名前くらいはわかるでしょう。それで通じます。

エンド宣言はpassとかTurn Endで十分です。

外国人プレイヤーの性格
全体的な傾向としては、フレンドリーです。カードがあれば友達さの雰囲気で誰とでも仲良くしてくれます。カードを盗んだり、積み込みをするような人は少なくともこちらではいませんが、イカサマへの対策は怠るのを忘れないようにしましょう。

ちなみに、こっちの人は情報公開に関してはオープンです。上位者の名前はほぼ実名でネットに公開される世界みたいで情報くれといわれるのがどうもステータスとなっているようです。デッキレシピ公開にもかなりオープンなので、いろいろ話を聞いてみると良いでしょう。

知っておくと便利なサイト
次に上げるサイトは私のお勧めサイトです。
UD社FAQ http://www.upperdeckentertainment.com/yugioh/en/faq_card_rulings.aspx?first=A&last=C

おなじみUpper Deck社のSpecific Card FAQです。着眼点がこちらのエキスパートルールHPとほぼ同じで向こうにある質問は大体こちらにも英語で載っています。

Metagame.com http://www.metagame.com/yugioh/
国外の大手遊戯王サイトの一つです。実際に各地のNational Leagueの取材をしているのか、デッキレシピや詳細な大会レポートが豊富にあります。国外のプレイヤーがどのようにデッキを回しているのか知りたいのならばここがお勧め。(後日追記 他のサイトと間違えていました。すみません)

Yu-Gi-Oh! TCG Player.com Your #1 Resource for Yu-Gi-Oh!http://yugioh.tcgplayer.com/
アメリカの大手理論サイトの一つです。こちらでは毎週理論のcompetitionをやっているようで、一つの理論に対する文章量と質がともにすごいです。
お勧めはCabanaghさんのコラムです。プレッシャーといかに戦うかとかアメリカの環境についていろいろと語っています。また、上位者にもインタビューをしています。ジャーナリスト魂ぎらぎらですね。国外の典型的なデッキレシピもここに載っていますから、参考にしてください。

pojo.com http://www.pojo.com/
metagame.comがややこしいなという人にお勧め。純粋な大会レポートを置いてくれています。ただし、レポートのライターのデッキを載せているので注意。(ほぼスイスドローで優勝している人が多いですが)

後は日本代表が世界戦で1位に輝くなんていうことを私は望んでいますので、協力できることがあったら協力します。後、外国に詳しい人でお勧めのサイトとかあったりしたら教えてあげてください。(特に上位者のデッキの乗っているサイトを探しています)
posted by ブラック・マジシャン at 21:44| シドニー ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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