2006年07月15日

Judge Interview

今日は、世界戦に出る人のためにこっちのジャッジさんにインタビューしてきました。ミスジャッジが取りざたされていますが、そのミスジャッジに関してジャッジさんはどのように考え、どのように防止するようにしているのでしょうか。また、プレイヤーのミスが故意のものであるか、ないかをどのように見極めているのか、短い時間ながらインタビューしてきました。インタビュー中に用事が出来て、帰ってしまわれましたが、こちらの聞きたい質問は大体網羅しましたので、ご覧ください。

回答者はMarcさんです。Nationalリーグでもたびたび、ジャッジをされていますので、かなり信頼を置ける優秀なジャッジさんです。

ミスジャッジを下してしまった場合、どのように対処されますか?

M:基本的に、地方大会の場合、ジャッジは一人でその人が最終審査を下します。たとえ、それがミスジャッジでも一度出てしまえば、覆すことは出来ません。ただし、プレイヤー側にはジャッジのミスを訴える権利があります。この場合、FAQやフォーラムを比較検討して審議を出します。その際に出た審議は、覆せません。
一方、ReguinalやNationalリーグなど大きな大会にになると、話は別で最終ジャッジを下すのはヘッドジャッジです。ジャッジ一人に不備のある場合、ヘッドジャッジに訴えるようにしてください。同じく、ジャッジ間で審議した後、ヘッドジャッジが最終審査を下します。その最終審査は覆すことは出来ません。

ジャッジたちはどのように、専門的なルールを学んでいるのですか?

M:基本的に、ゲームをプレイしながら学んでいきます。また、ジャッジになると専用のメーリングリストやフォーラムに加盟されますから、問題が起こった場合そこに質問したり、またその回答を見たりして専門的なルールを学んでいきます。また、UpperDeckのFAQも目を通していますし、会社側からも連絡が来ますから、基本的にジャッジ間の意思統一は出来ています。(Regionalとかで、具体的にルールの変更点を伝えていました。)

「魔のデッキ破壊ウィルス」のドローカードの確認や「ネフティスの鳳凰神」の墓地からの特殊召喚といった、スタンバイフェイズに強制的に発動する効果を発動し忘れ、メインフェイズに入りました。どのように警告し、どのような基準で「故意のミス」とみますか?

M:基本的に、そういう場合はまき戻しを指示します。(実際に指示されました)故意のミスに関してですがジャッジによって変わってくることもありますが、基本的にジャッジはミスの回数を最初に見ています。たとえば、1回程度のミスでは故意の失敗とはみなされません。ジャッジ側がきっちり、指示を出します。指示を出したにもかかわらず、このようなミスが繰り返されるようだと、「故意のミス」になります。
ただし、そのカードの使用者にも責任があります。「魔のデッキ破壊ウィルス」「強奪」といったカードを使ったプレイヤーも使われたプレイヤーも対戦相手も利益になるならないにかかわらず、相手プレイヤーを監視し、ミスをしているようなら指摘をします。それがカードの使用者の「責任」です。「ネフティスの鳳凰神」も同様で、相手が特殊召喚しなかった場合、それは対戦相手(自分)にとって利益になりますが、ほうっておくと、自分の「不当な」利益となり、相手の「不当な」不利益をまねきますから、指摘しないといけません。
もし、お互いが指摘しあわずにゲームを進め、このような事態が何度も発生した場合、使用者、相手両方に警告が下されます。公平を期すために、対戦中のプレイヤーにはお互いを監視しあい、不利益利益になるならないにかかわらず、ミスを指摘しあう責任があります。

では、「黄泉ガエル」などの任意効果の発動の確認に関しての質問をします。よくプレイヤーは、任意効果の発動を忘れていることがあります。さっきの話だと、公平性を保つには確認を取るのが良いとおもわれますが、次の質問のうちどちらがベターな質問方法でしょうか?

A.スタンバイフェイズに何か発動しますか?
B.スタンバイフェイズに「黄泉ガエル」の効果を起動させますか?

日本では、後者の質問の方法だと、敵に塩を送るようなものだというプレイヤーがいました。ジャッジとしてはどのように思われますか?


M:基本的に、どちらの質問方法でもかまいません。ただし、ジャッジとしては常にプレイヤーにSpecific(限定的)な確認方法で確認していただくとありがたいです。確かに、Bの質問をしてしまった場合、相手が特殊召喚忘れているほうが悪いといわれる人がいると思いますが、スタンバイフェイズには複数の処理が絡む場合があります。どの処理、どの処理ときっちり一枚ずつSpecificに確認したほうが、お互いわかりやすいですし、ジャッジを呼ばずに済みますので、もめることはありません。もちろん、「黄泉ガエル」単体の場合でも同様に、Specificに確認したほうが、お互いに公平です。確かにプレイヤーの理想としては、情報を隠すほうが有益です。しかしながら、ジャッジの理想はプレイヤーの理想とは違っていて、お互いに公平にやりたいのならばジャッジの理想のほうにしたがっていただきたいです。よって、ジャッジとしての立場ではBの確認方法を推奨します。常に、Specificに確認を取る習慣をつけてください。

では、観衆の態度に関して質問します。上記のようなミスを観衆が見つけた場合、プレイヤーに指摘することは出来ますか?

M:基本的に、観衆は対戦を中断させる権利はありません。観衆がこのような場合を見つけた場合は、速やかにジャッジに申告してください。

以上、質問できた範囲で質問しました。他に、日本の現状(観衆はジャッジにすら申告できないという通例がある)への意見やマッチロスを下したことはあるかという質問があったんですが、お時間ということで質問が出来ませんでした。

基本的に、ジャッジには従うこと、またプレイヤーにはお互いを監視しあう「義務」があり、それが果たせないようならば、警告がとんでくるという世界のようです。こういう観念で、公平性を保っているようです。うまいシステムですね。トーナメントでは、常に互いの行動を監視しあう習慣をつけるのが得策かと思います。来週も質問を受けてくれるそうなので、何か聞きたいことがあればどうぞ。
posted by ブラック・マジシャン at 16:54| シドニー ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月09日

Reza Azimadeh Part2

シリーズ第2弾目です。いよいよ私が彼にぶつけたい質問を用意しました。何せ、彼がワンピースをやってる間にデュエルもせずにノートに向かって何を聞こうか考えていたのです。
その際に、小学生〜中学生くらいの子に日本と国外の違いを教えあったりしました。日本は公認ジャッジがいないから、ルールがあいまいなところがある。UDEは遊戯王を競技トレーディングカードゲームと思ってるみたいだけど、コナミはそう思っていない節があるんじゃないかなとかそういう話をしました。
横でその子もRezaの話を聞いていたんですが、やっぱり上級プレイヤーからいろいろと学んでいるようなのです。それに、Rezaも話した子もそうなんですが、やっぱりカードゲームをスポーツとしてみてますね。Rezaはfootballをやってるとも聞きましたし(そのせいかとても体が大きい)、その子もテニスとかスポーツが好きみたいです。対人と向き合う以上、そこには心理的駆け引きも存在するし、プレッシャーも存在する。それらといかに戦うか。いかにプレッシャーに負けないように冷静を保つかというのはやっぱりスポーツに通ずると、その子も言っていましたね。本当にここのカードゲームプレイヤーのレベルは高いです。
さて、そんな彼は私が悪いと思っている日本の現状をどう切るのでしょうか。それをよく見ていてください。

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Mr. Reza Azimadeh(19)

インタビューを再開します。国外のサイトで、プレイヤーはいつも自分のできる最大限のことをやるといわれてるけど、この意見は賛成ですか?

R:たとえば、Chaos Returnが現状で最強のデッキならばそれが今一番できる最大限のことの一つだね。だから、みんなのデッキが似通ってくるんだけど、それはカードゲームプレイヤーとしては普通の行為だ。もちろん、ゲーム中もその考えを守らないといけないね。だから、常に最大限考えて行動しないといけない。ただし、持ってるカードとかでできる最大限のことも変わってくるね。これがカードゲームの難しいところだ。そのことは留意しないといけない。

日本では、デュエルオンラインやデュエルCGIといったオンライン対戦ツールがあって、どんなデッキでも作れてバーチャルの中でシミュレートができるんだ。もし使えたら、Rezaはそういったツールを活用する?

R:ネット環境があったらぜひやりたいね。そういう場はもっと活用すべきだと思うよ。とにかく経験は大事だ。オンラインだから、相手が見えないのが少し難点だろうけど。

これはショップにきていた同年代の人に聞いたんですが、国外でもデュエルオンラインのような対戦ツールは存在しています。それがhttp://www.xerocreative.com/で配布されているYu-Gi-Oh Visual Desktopというツールです。これはデュエルオンラインの英語版です。デュエルオンラインと違うところは、画像の配布も行っているという点です。(著作権は大丈夫なのですかね)その人に言わせると、完全にシャッフルされるからあまりデッキデータの参考にはなりにくいと言っていますが、日本と同じくこういったツールが使用されているようです。

今、日本の遊戯王界で問題なのは情報の公開なんだ。これは関東圏のプレイヤーに多いんだけど、使っているデッキをひたかくしにする傾向が強いね。たとえば、今期禁止になったVドラゴンを使ったMACVなんていうのはその最たる例だし、キメラ1キルの一つの流派であるいわゆるスリーFも開発陣は情報をひたかくしにしていた。これが流出すると、環境がぶっ壊れるからと本人たちは言っているけど、どう考えてもそれ以上のインテンションがありありに見えてしょうがないんだけど、これについてどう思う?

R:情報を隠すというのはある意味理にかなった方法だね。確かにわざわざ自分が組み立てている戦術を相手や他のプレイヤーに公開する必要なんてないしね。秘密にしておくことで、相手の寝首が狙える。いい手だと思うよ。一見悪いことには見えるけど、カードゲームをやる上での一つの戦術だね。ただし、気をつけないといけないのは秘密を守るには限界があるということだ。たとえば、トーナメントで秘密のデッキを使っちゃったらそのレシピは他のプレイヤーによってまねされるし、いいアイデアだったらどんどん他のプレイヤーは取り入れる。秘密にしている情報が漏れたからと言って、コピーした人間たちを怒るのは筋違いだね。情報はトーナメントで使っちゃうと、いくら隠そうとしたって必ず流出すると思っていたほうが良い。

一方、地元の関西のプレイヤーは常に情報公開に熱心なんだ。遊戯王フロンティアというサイトはその最たる例で、地元のショップの公認大会をうまく活用してデータを収集してる。上位者のデッキは常にマークしているし、ランキングのポイント集計に関してもどんどん情報を集めようとしている。情報公開をすることで、業界が活気付いて、全体のレベルが上がるという意図があるんだけど、このことについてはどう思う?

R:これもカードゲームをやる上で重要なことだね。この考えがあるからカードゲーム界は発展できるんだよ。強いデッキがあるんだったら、それを知って研究し続けるのがプレイヤーとしてはやりたいことだ。どちらかというと、俺も情報は公開するほうだね。もちろん、今日何のデッキで行くかというのは秘密にするけど、大会終了時にデッキ見せてよとか言われたら、デッキを見せるし、レシピは渡すし、別にコピーされてもどうとも思わない。自分もデッキ改築を常に繰り返すからね。

5月の大会はレシピくれたものね。

R:うん。情報を公開するのも秘匿にするのもどちらもカードゲームの戦術としては理にかなったものだよ。ただ、俺は公開のほうがどちらかというと好きっていう理由があるから、オープンに行くつもりだし、そうでないからと言ってその人を怒るつもりも否定するつもりもない。ただ、秘匿にする側は秘匿には限界があると思っていたほうがいい。どうせ、もれるんだったら、オープンに行こうよ。コピーした、アイデアを盗んだからと言って、そうした人を怒るのは筋違いだよ。

諸外国ではゆっくり環境が流れてるけど、これはなぜだと思う?

R:基本的にこの国の人間はゆっくり物事を進めるんだ。アメリカとかでも、他の人が実績を上げるまではそのカードは使われない。まあ、文化といえばそこまでだね。日本はDOのカードリストが発売1週間前には更新されるんだろ?発売前から研究しているわけだからリリースと同時に爆発的にはやるのは当然だよ。

ここから、日本の悪い現状の話が続くんだけど、インターネットのブログとかを見ると、よく自分が打ち負かした人間を馬鹿にしている人がいるんだ。たとえば「アイツは雑魚(He is a suck)」とか言っているプレイヤーもいるんだよ。

R:(笑いながら)こういったことをするプレイヤーは間違ってるよ。だってよく考えてごらん。デュエルは常に勝った人と負けた人が出てくるんだ。その勝者敗者の区別はその1回限りの結果でしかない。たったそれだけの瞬間でその人の実力を判断してはいけないよ。それにまけた側だって次に勝つ可能性だってあるんだ。そのためにみんなデッキを改築しているし、プレイングを研究している。いちいち勝った負けたでその人の実力を決めることは絶対にできない。

君の言うとおりだよ。そういったプレイヤーに限って、いざ負けたときにやれ相手はヒキキモン(too lucky)だの言って負けを認めず、なおかつ他人を馬鹿にするんだ。たまに遊戯王を否定するやつもいるし。

R:忘れちゃいけないのは個々人ができることは違うんだ。だから、みんな努力するんだよ。まけた側は常に勝った側の寝首をかこうと反省して、次はどのようなデッキでどうやって相手を追い詰めようか考えるんだ。そのために他の人とトレードしてカードをそろえたり、パックを買ったりするわけだよね。それに持ってるカードでその人ができる最大限のことも変わってくるしね。

そのカードについてなんだけど、日本ではガジェットやバブーン、キメラといったレアカードを使わないと勝てないデッキが結構横行していて資産ゲー(私はmoney gameと彼に伝えています)といわれてるんだ。このことについてはどう思う?そういえば、どのくらいお金をかけてるの

R:遊戯王にかんしては、トーナメントである程度勝てるからパックにはお金をかけていないね。要らないノーマルカードがあった場合、他の人にあげてるし、レアカードはトレードの材料にする。だからあんまりお金はかからないよ。money gameとか言うけど、Magic the GatheringとかマーベラスTCGとかVSとかと比べてごらんよ。あっちは賞金がかかっているから、もっとシビアなマネーゲームだよ。遊戯王は、ストラクチャーデッキのおかげで強奪とか異次元の女戦士とかの基本カードは集めやすいから、デッキが組みやすいんだ。それに、賞金がかかってないしね。ああ、アメリカとかはNationalとかを勝ち抜くとPSPとかノートパソコンがもらえるけど、こっちは普通のパックとかだし。トレードをうまく活用していけば、遊戯王のカードはどんどん少ない予算で集まっていくね。

日本はパックの単価が安いしね。Rezaは前にこっちでは一番お金のかかるTCGは遊戯王だとも言っていたけど、こういう裏技があるんだね。でもトーレディングカードゲームだからこれは当たり前か。

話は変わるんだけど、日本は恥の文化で恥ずかしさを重きに置く文化なんだ。ちょっとこのことを頭に入れておいてね。もし、人に遊戯王は子供のためーのゲームで大人でやっているやつは子供っぽい(childish 結構ネガティブな単語です)といわれたら、Rezaならどうする?


R:(笑いながら)無視するね。ほうっておくよ。たぶん、日本人は言い返せないんだろうね。納得いかない場合は、じゃあ、こう言い返してごらんよ。「じゃあ、お前は何のゲームをやっているんだ?」ってね。もしテレビゲームとか言うんだったら、どういうテレビゲームか聞き出して、それは媒体が違うだけでこのゲームに劣っている勝っているなんかいえないだろう?それにそういうやつに限って何もしていないんだ。だから、この質問に対してまったく何も答えを返せない。何の中身もない意見なんだから無視してやれば良い!
それに、子供っぽいというんだったら、俺(ここでは18歳以上が大人です)とか俺より年上の大人のプレイヤーがいっぱいこのカードゲームをやってるのは何でだよ?このゲーム限らず、俺はミッキーマウスのゲームもやったりするけど、それが子供っぽいことかい?それにあそこにいる中年のおっさんらをいてごらんよ。あの人たちは毎週TRPGをしにここにやってきて小さい人形を動かして遊んでる。それが子供っぽいことかい?子供っぽいなんて誰も思っちゃいないんだ。

特に若者に多いんだけど、オタクは偏見の目で見られている。外国のアニメファンとかはよくこういったところを誤解していて、ステータスみたいに思ってるんだけど。

R:オタクってどういう意味?

一般的な定義ではアニメとかゲームとかフィギュアを集めるのが好きな人たちのことだね。日本ではあんまり良い意味ではないんだ。

R:アニメや漫画を見るって言うのは自分がやりたいからやることだろう?自分がそうしたかったらそうすればいいし、他人がそうしないからといって気にする必要はない。他の人はただしたくないだけなんだから。それは個人の自由だね。人に迷惑かけるのは怒られるべきだけど、迷惑かけていないだろ?

違う価値観を認めてくれるのがオーストラリア人のいいところだと思ってるよ。

R:ありがとう。

日本人の美徳って言うのは「謙虚さ」と「勤勉さ」のはずなんだけど、遊戯王界ではどうも当てはまらないみたいだね。こういった点は外国のほうが10歩上だね。それと、これは一部の悪いプレイヤーだから、みんながみんなではないんだ。だから、日本に絶望したりとかそういうことはしないでね。

R:俺も1週間いただけだからね。

Rezaはこのゲームをリスペクトしているし、相手をリスペクトしているんだね。

R:プレイヤーなんだから当たり前だよ。自分のやっていることを誇りに思えなければ、そういったことはやらないしね。みんなこのゲームを評価しているからやっているんだよ。

明るい話としては、チームが活発だね。中にはタダ一緒にいるだけの烏合の衆見たいな連中もいるけど。これは外国も一緒だね。(チームX tremeなど)

R:チームに限らず、良い仲間を持つことはいいことだよ。チームに所属していなくたっていろいろな人と仲良くすれば強くなれる。お互い助け合い、励ましあうのがとても重要だ。チームもそのための一つの方法だね。

日本にいたりして思った日本のイメージは何かな?

R:良い面としては、日本の文化っていうのは面白い。日本人の人々はとてもクリエイティブ(独創的)で想像力が豊かで穏やかで幸せそう。とても楽しい場所だよ。たった一つ悪いイメージは人が多すぎる点だね。

何か日本の遊戯王プレイヤーに対して言いたいことがある?

R:Enjoy the game for what it is, practice with friends, make the Yu-Gi-Oh! community an enjoyable expererience for the new and experienced place! and most importantly HAVE FUN! Play fair and enjoy the game.

ゲームの目的を楽しんでほしいね。そして、友達と切磋琢磨しあう。それで、遊戯王界のコミュニティを楽しく新しい経験を養える場にして経験豊かな場所にしてほしいね!そして、一番大事なのは楽しんで。平等に、公正にゲームを楽しんでほしいね。


そういえば、Rezaはプレイヤーに何か不備があるとそれを教えてくれるよね。「この人は弱い」と思ったら、馬鹿にせずにアドバイスを与えている。この前のフリーのときも、「聖なる魔術師を伏せる場合は墓地を確認せずに伏せろ。でないと、相手に伏せが聖なる魔術師であると情報を与えてしまう。自分と相手が使った重要なカードは覚えておけ」ってアドバイスしていたし。今日だって、うちの対戦プレイヤーがDamen!(人の前ではあまり使わないほうが良いスラングです)とか言ったら静かに注意していたし。

R:これは相手を馬鹿にするプレイヤーに言いたいことなんだけど、相手を侮辱するというのはそのプレイヤーを破壊するわけなんだ。誰だって馬鹿にされるのは嫌だし、それが元でゲームをやめるやつだって出てくる。そんなことが繰り返されてみろよ。誰もゲームをしなくなるよ。相手がいないゲームほどつまらないものはないよ。相手を馬鹿にすることは、ゲームの文化自体を破壊することになるんだ。

相手を馬鹿にするくらいだったら、その相手にスキルを教えてあげるべきだ。このデッキはここが弱いところだから、こう強化してみたほうが良い。さっきのカードの召喚はちょっと待ってここは裏守備セットだねとか、アドバイスを与えるべきだ。そうすれば、そのプレイヤーのやる気はあがるし、みんながゲームを楽しめるようになる。

ゲームの文化を作っているのは俺たちなんだよ。ちゃんと良い方向に導かないとだめだよ。


まったく持ってそうだと思う。インタビューを受けてくれてありがとう。やっぱりRezaは偉大なプレイヤーだよ。これからもがんばって。ありがとう。

インタビューはこれでおしまいです。地味に写真に写りこんでるトレード町だった人をかなり待たせてしまいまして申し訳なかったと思っています。一部、彼が言いたいことを汲み取って加筆してる部分もありますが、これが彼が言っていたことのすべてです。

お分かりですか?我々日本側は確かにカードやデッキ理論については進んでいるかもしれません。いや、もしかしたら、諸外国は確実に我々に追いついています。それはRezaや他の遊戯王サイトを見てもそうです。

それに、競技としての遊戯王は諸外国の方が何枚も上手です。日本は競技面では企業もプレイヤー側も遅れまくりの穴だらけです。これは企業だけの問題ではありません。我々プレイヤーの問題でもあるのです。

はっきり言って現状の日本の遊戯王界は、下等製作所の表現を借りると「先端を走っていたと思ってゴールしてみたら、相手はすでに表彰台の上に上っていて賞をもらっていた」という感じです。

もう一度言います。我々は常に考え、最大限の努力を常に払うべきです。
posted by ブラック・マジシャン at 00:00| シドニー | Comment(12) | TrackBack(4) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月08日

Reza Azimadeh

選考会も終わって、これからは世界戦という状況になってきたので、今日はシドニーいや、オーストラリア内でも1、2を争う実績のReza Azimadehさんにインタビューしてきました。かなりの質問量にもかかわらず、快く会話に載ってくれた上に、実名と写真をブログで掲載しても良いとこれまた快諾してくれたので、今日は彼がどのように遊戯王について考えてプレイしているか、また日本の悪い現状についてどう思うか彼の意見を伺ってみました。今回はインタビューを少し編集しつつ、紹介したいと思います。
この人は、周りのプレイヤーからも親しまれている良い人です。他にもワンピースのカードゲームもやっていますが、毎回優勝する良い実績の持ち主です。彼の強さの秘訣は何なのでしょうか?それは、我々日本人がこれから得ていかないといけないものばかりでした。

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Mr. Reza Azimadeh(19)

青文字は私のコメントです。以下の会話は全部英語で行われていますが、すべて和訳してお届けします。(一部要約してあります)

インタビューを受けてくれてありがとうございます。個人的に、Rezaはカードゲームプレイヤーとしてよいお手本と思います。日本のプレイヤーは君を見習い、そこからいろいろ学ぶべきです。

R:ありがとう。何でも質問してよ。

じゃあ、手始めに主な実績を教えてください。確か、世界大会に出たことあるんだったよね?

R:世界大会には出場したことはないんだ。実績はオーストラリアのNational League3位を3回。いつもNationalでは3位になってばっかり。

でも、トップ4人は世界戦に出れるんじゃなかったっけ?

R:実は、オーストラリアのレギューレションは1位しか世界大会に出られないことになってるんだ

アンフェアだね。他の国同様、4人取れるんだったら、間違いなく3回とも世界戦に出られるはずなのに

R:まったく。後は今期に入って3月にReginal1位、4月は2位、5月は出られなかったかな。

でも、国外でデュエルしたことはあるんだよね?

R:日本人の友達が東京にすんでいて、彼が東京に招待してくれたことがあったんだ。1週間滞在したかな。そのとき、秋葉原で行った大会で優勝したよ。後は国内のSuper Novaっていう大会で優勝したこともあるかな。

基本的に、日本人は英語が苦手な人が多いんだけど、言葉に関して障害を感じた?

R:日本人の友達が全部通訳してくれたから問題なかったよ。ただ、やっぱり言葉の壁はあるね。通訳なかったらしんどいし。もし、国外大会に出場するんだったら、言葉の壁は大きな問題だね。もし、World Championshipに出る人にアドバイスを出すなら、周りの人がやることをよく見て、それで行動したほうがいいかも。後は、ゲームを楽しむことを忘れないということかな。

うん。そのとおりだね。ここから、遊戯王フロンティアっていうサイトの管理人で今年日本6位のキロスさんの質問なんだけど、1週間のうちどれだけ遊戯王に時間を割いてますか?

R:基本的に毎晩3時間デッキとかプレイングに関して考えてるよ。それが平日で5日だろ。で、土曜日はSydney Game Centreにずっといるから6時間くらいとして、平均で21時間くらいかな。

これは友達の質問なんだけど、どうやって強いデッキをリサーチしてるのかな?インターネットとかはどうやって活用している?

R:基本的に、パソコンはあるけどネットにはつなげてないから全然使ってないね。全部家でもくもくとデッキを考えているよ。やるとすれば、大会とかでよいデッキとかアイデアを見つけてインスパイアされたらデッキを組んでいる。特にリサーチというリサーチはしないね。

日本では、強いプレイヤーは大体ネットを見ているんだけど。そのせいか、コピーばっかりする人が出てくるのが問題だけどね。

R:こっちでもそういう人はいるよ。英語ではインターネットで拾ってくるデッキだから、Netdeckとか言ってるね。コピーすることは悪いことじゃないんだ。そのコピーを実際に使ってみることで、デッキのアイデアや、コンセプトがインスパイアできるし、理解が深まる。デッキを回して、いいところと悪いところを見つけられる。仮に、俺のデッキがコピーされたとしても、れはしょうがないこと。デッキを作った作成元の俺でさえ、相手に自分のデッキをコピーするなという権利はないからね。ただし、コピーだけではゲームには勝てないね。自分のペースにあわせて自分なりに考えてデッキを組まないと良いデッキにはならない。

まったく持って同感です。今、日本のオンライン界では選考会を勝ち抜いたガジェットのコピーとかが跳梁跋扈してるしね。これもキロスさんからの質問で、Phase宣言やダメージステップの宣言はきちんとやってる?

R:基本的にここの人はそういうフェーズ宣言に対してはゆるいね。ただし、ジャッジがきっちり行うように指示した場合は必ずやるようにしてるよ。ジャッジは絶対だからね。Nationalとかになると、こういうところが厳しいんだ。

言われてみれば、精密に宣言してる人はあまり見ないね。ここからは、私の友達の質問。どんな風にデッキを組んでいますか?

R:具体的な方法を説明するのはちょっと難しいね。まず、やることはカードのシナジーを考えること。それを組み合わせて行ってデッキを作るね。そして、実戦で延々とまわし続ける。それで問題出てきたら抜くなり、調整するなりの繰り返しだね。

かなり時間がかかる方法を使ってるわけだね。でも、堅実で良いと思うよ。Skills(プレイング)、デッキ構築、運の要素を優先されるべき順に並べてくれるかな?日本人の人はデッキと運に頼り切る嫌いがあるんだよ

R:プレイング>デッキ>運かな。運は確かに、ゲームを決めることはあるけど、不確定すぎて当てにはならない。これは個人的に考えてることだけど、良いプレイングは良いデッキ構築につながる。良いデッキ構築は、幸運をもたらす。(A good skill comes a good construction of deck. A good construction comes a good luck.)。自分がプレイしやすい、シナジーを効率よく得られると思うようにデッキを組むわけだろ。そしたら、おのずとデッキもよくなるし、そうすると引きもよくなる。これは何度も何度もトライしないとわからないことじゃないかな

実はその友達が、言ってたんだけど、彼は巨大ネズミからガジェットをリクルートして展開していくデッキを使ってるんだ。ある日、大会に出てプレイヤーの一人にデッキを見せたら、「巨大ネズミ使ってるのにならずものを入れていないなんておかしい」といわれて馬鹿にされたんだって。どう思う?

R:ガジェットは使ったことないし、その人のデッキは全部を見たことないから一概にはいえないとは思うんだけど、その意見は馬鹿げているね。制限カード1枚が入っていないからと言ってその構築を否定することはできない。デッキ全体のシナジーがいかに機能しているかが問題だと思うんだ。それにその人のスキルや状況が密接にかかわってくるし、勝てるかどうかはそういう問題だね。だから、あんまり気にする必要はないと思うよ。

いいコメントをありがとう。たぶん、彼は安心すると思うね。さっきから、プレイングを重視していると言っているけど、どうやったらプレイングって磨かれるのかな?何が重要なポイントなの?

R:まず、カード1枚1枚をよく勉強すること。そして、そのカードの良い点(Advantage)と悪い点(Disadvantage)をうまく研究しないとだめだね。そして、重要なのはカードを出すタイミング。俺の場合は、行動一つ一つを常に考えているよ。これを行うとこっちにはこういう利益があるけど、向こうがこういう手に出ると状況が悪くなる。さあどうしようと、常に考えてる。一歩先を読むというのかな。少なくとも、頭の中で3回自分に対して自問自答しているね。これは経験も物を言うんだけど。

具体的にはどういうことをやってますか?

R:たとえば、自分先攻で初手に「地砕き」、「砂塵の大竜巻」、「魂を削る死霊」「炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)」があるとするよね。この場合、俺がよくやる手段なんだけど、「砂塵の大竜巻」だけを伏せてターンエンドしておく。
後攻の相手は手札事故かなと踏んで、攻撃力の高いモンスターを出してくるよね。そして、その攻撃は通るわけだ。確かに、ダメージは大きいけど、次のターンになったらこっちのめっけもの。
「地砕き」を打って、そのモンスターを除去する。相手は貴重なその攻撃力高めのモンスターを地砕きで除去されたわけだ。仮に相手が魔法・罠ゾーンにカードをセットしていてもこちらのセットした「砂塵の大竜巻」でその伏せは除去できる。そして、「魂を削る死霊」で殴ると、ダメージこそ小さいけれど、相手は手札を失う。それに、最初の地砕きで攻撃力高めのモンスターが死んでるわけだから大損だよね。
死霊の攻撃力は低いから次のターン相手は別の攻撃力の高いモンスターで、死霊を殴ってくる。だけど、「炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)」を伏せておくと、その死霊が守れて、相手がまた違うモンスターで攻撃するとそれを破壊できる。結果的に次のターンの手札破壊要員か、壁をのこすことができるわけだ。これで、相手は大損だよね。こっちはライフのいくつかと除去魔法や罠を消費したけど、相手は貴重なモンスター戦力2枚と手札1枚と伏せカードがその効果を発揮することなく失われた。でもこっちには手札破壊要員か壁になりえるモンスターが1体場に控えている。それに次のドローもあるわけだしね。
もちろん、こんな風に理想どおりに行かないこともある。もしかしたら、まったくうまくいかないかもしれない。だから常に一つ一つの行動をありとあらゆる角度から考えないといけないわけだね。相手の性格とか様子をよく見ないとだめだ。

すごくうまいプレイングだと思います。勉強になりました。

R:後はゲームを楽しむことだね。つまらないと、頭が回らないし。楽しまないと、いつまでたってもゲームがうまくならない

ゲームを楽しむって言うのは実は日本では難しい議題なんだ。たとえば、ファンデッキとか使う人いるけど、そういう人にとっては、競技用のデッキを使う人は楽しんでないと思いがちだし、逆に競技のデッキで勝たないと、楽しめないなんていう人もいる。楽しいの概念でよく喧嘩が起こるよ。

R:そう言ったことで喧嘩するのは、ばかげてると思うね。この場合、どっちの意見にも賛成できない。楽しさの概念は人それぞれというのは当たり前なんだよ。と言っても、俺の具体的な概念を出すのは難しいけど、少なくともゲームを楽しみ続ける方法はあるね。それは次の4つ。

1、うろたえるな。(Don't be upset.)
2、負けを恐れるな(Don't warry about losing.)
3、楽しめ(Have fun)
4、なぜ自分がこのカードゲームをやっているのか自分に問いかけろ(Ask yourself why you play this card game.)


いいコメントだね。

R:特に2番は重要だよ。デュエルなんて何回でもできるわけだ。このデュエルで負けて悔しいと思うなら、なぜ自分が負けたのか、プレイングが甘いところがなかったか、また構築が甘くないかとか常に考えないとだめ。負けることで、いろいろなことを学ぶ機会が得られるわけだ。

日本人は負けを恐れすぎる嫌いがあるね。

R:だからDon't be upset.というわけだよ。これはさっきみたいな目論見が完全に外れてもうろたえない。うろたえると、冷静な判断が失われてプレイングが落ちる。それに、自分から楽しもうと思わないと楽しめない。だからHave funなわけだね。

とりあえず、このインタビューを1時から1時半の間に行いました。この後、彼はワンピースTCGの試合を控えていたので、いったんレポートを切り上げました。トーナメントが終わった後に、また彼と話ました。それは次回のお楽しみに。(明日更新予定)この記事の話は30分だけでしたが、すごく濃密なことを話してくれました。これだけでも十分学べると思います。次はもっと長い記事です
posted by ブラック・マジシャン at 17:01| シドニー | Comment(2) | TrackBack(3) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月06日

国外の遊戯王サイト

昨日の記事でいくつかサイトを紹介しましたが、読まれた方はいらっしゃるでしょうか?全部英語で環境も違うし、いまいち読む気にならないなという人も1回Articleを覗いてみてください。国外のプレイヤーがどれだけまじめに遊戯王に取り組んでいるかが一目でわかります。

まず、デッキ理論に関してですがキロスさんにMcHale(2006)の記事をメッセで説明しました。私も初見の文章だったので、内容はしらならかったんですが、とても合理的です。この記事では、イントロダクションでマクロコスモスの説明をして、できることを提示した後に、デッキ構成をあげています。その後、次元帝の構築の仕方、構成、弱点、その弱点をどう補うかを説明しています。
そして、なぜこの構成にしているのかという説明をかなり入れています。たとえば、記事の中では「異次元の偵察機は普通なら複数入れたいところだけど、攻撃表示で戻ってきて後々ライフポイントを削られる要因が作られるから1枚にしている」というコメントがあります。記事の中で、自分の意図を表現しておくことで、デッキ構成を考えてるわけなのですね。こうすることによって、デッキ構築の仕方の考え方を読者に提示したり、自分の考えを振り返ることができるわけですね。ちなみに、この記事の単語数は1612語(デッキとEmailアドレス除く)ありました。うちの学校のレポートも1200語が普通でしたから、それ以上に力を入れているわけです。さすが高等教育でessayを毎日書かないといけない世界の人間だけはあります。気をつけておかないと、日本のブログがチラシの裏に見えてくるのが怖いですね。

次に、大会レポートを見てみましょう。pojo.comでは出場した個人がレポートを書き、またmetagame.comではどうやらwriterがNationalに観戦しに行って、参加者にインタビューを取ったり、上位8人のデッキレシピと実名と顔写真(このあたりも日本とは違いますね)を載せています。さらにさらに、個々の試合の詳細なレポート(初手から終わりまで全部)も載せています。これで、どのような試合が行われたのか完全にわかります。

どうでしょうか、国外の大手サイトの記事への力の入れよう。外国は掲示板が主流で、大手サイトの掲示板でいろいろと意見交換がなされているようです。デッキ理論も、あまり使わないカードに対しても同じようにレビューしています。主流だけでなく、いろいろなカードについて考えるという姿勢も日本とは違いますね。

Nationalを勝ち残った選手は常に憧れの対象となっています。レポートやフォーラムでも「この間Nationalで勝っただれだれはすごい」というように、常に勝ち残った側が評価される世界です。有名になるとインタビューもされるようですね。日本みたいに、何でこいつが勝ち残ってるんだといわれないのがすごい。この間アメリカで優勝した10歳の子も、かなり評判いいようです。ちなみに、無名の人は馬鹿にも相手にもされないというシビアな世界です。日本とはここも違いますね。

有名どころになると、必ず評価してくれるのが諸外国の遊戯王界みたいです。また、デッキ構築理論に関しても真剣に取り組んでいます。People always do the best things at the time.を常に守っているのがわかりますね。そして、人を馬鹿にせず、結果が出ている人はリスペクトされる。無名な人もこういった人々を目標に切磋琢磨する世界。だから、諸外国は侮れないということです。

Reference
MACHALE,J., 2006. Almost There: Relative Dimensions [online]. Available from: http://www.metagame.com/yugioh.aspx?tabid=33&ArticleId=6238[Accessed 6 July 2006].
posted by ブラック・マジシャン at 20:53| シドニー ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月05日

こないだの素朴な疑問回答

「E・HERO ランパート・ガンナー」>国外でもモンスターが相手の場に存在していると、ダイレクトアタック不可。最強伝説もろくも破壊される。基本的にUpper Deck社は日本のルールに合わせようと努力しているみたいです。

「E・HERO ブラック・ネオス」>どうやら日本でも調整中らしい。

そのほか、気になる情報
サウザンド・アイズ・サクリファイス>優先権を行使して、相手モンスターを指定。それに対して月の書をチェーンし、サウザンド・アイズ・サクリファイスを指定すると、サウザンド・アイズ・サクリファイスの効果の対象になったモンスターは破壊される。(回答者 Andrewさん)

異次元の生還者>日本だと、コントロールを奪った異次元の生還者が除外されたとき、コントロールを奪っていた側の場に特殊召喚されるが、国外ではもともとの持ち主の場に戻ってくる。つまり、「異次元の偵察機」と同じ解釈。次元系のデッキがはやるかもしれないので、世界戦に出る人は注意。(この件に関しては地元の詳しい人に聞いたので折り返しジャッジにも確認します)

後日追記
確認完了しました。アッパーデックにメールを送りましたが、このメールでももともとの持ち主の場に戻ると返答されました。理由は英語版のテキストにあります

If this face-up card on your side of the field is removed from play, this card is Special Summoned to the owner's side of the field during the End Phase.

このthe ownerというのはもともとの持ち主という意味です。テキストに書いてあるので、コントロールを奪った側に戻ってくるとか調整中にしているコナミはおかしいというわけですね。わずか2日でレスポンスをくれたUD社に感謝。

国外のプレイヤーは驚いたことに、日本の選考会の結果をすでに知っていました。うちの国は日本のサイトをよく見ている中国人が結構いるので、中国人づてで情報が出回るようです。たこぷっぴ〜さんのエキスパートHPは「コナミに直接電話してルールを体系化しているすばらしいサイト」として知っています。で、親切にも日本と違う点も教えてくれたのでかなり助かりました。今のところ、彼が知っている範囲では「見習い魔術師」と「異次元の生還者」には気をつけなさいとのお達しです。後は、UD側の努力で日本と同じになってきているそうです。

環境が違うからと言って国外(特に日本)の環境に無頓着なのかというと、そうではなく関心はかなり高いです。自分たちも早くガジェットやバブーンが使いたいぜとかそういう雰囲気。(英語化しないUpper Deckに文句をもらしてます)上級プレイヤーは特にこれが顕著。こちらも何かしら国外のサイトを見ておいたほうが有益かもしれませんね。

何か確認してほしいカードとかあったら確認します。(その際に英語名を添えてくれるとありがたいです)
posted by ブラック・マジシャン at 19:33| シドニー | Comment(7) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月04日

国外の環境

今回は私の視点から見た国外の環境を切ろうと思います。

大まかなデッキ傾向
大まかに主流デッキは、黄泉帝、ダークカオス、暗黒界です。最近こちらで出たEOJのマクロコスモスを使用したデッキもちょくちょく出てきだしました。
ただし、カード資産の関係から国外の環境はゆっくりと変化していきます。そのおかげでプレイヤーがゲームに飽き難い状態です。

デッキ
アメリカNational Leagueを見ればわかりますが、上位のほとんどはダークカオスが主流です。しかしながら、デッキ傾向はかなり違います。

日本との大きな違いは、ドローソースを確実に確保してくる点です。まず、ドローソースに「魔装機関車 デコイチ」と「スケル・エンジェル」を採用しています。で、こちらの環境には「抹殺の使徒」しか伏せを対処するカードがないので、ほぼ確実にドローできます。デコイチは戦闘で殴りにもいけますから2:1もしくは2:0の割合で搭載している人が多いですね。仮に片方がやられても、もう片方が無事ならアドバンテージを取れる。

次に、壁モンスターは魂を削る死霊が使われてます。これは日本のダークカオスと同じですね。これも厄介で、これを駆逐するために魔のデッキ破壊ウイルスが搭載されているといってもいいでしょう。媒体は、「ダークヒーロー ゾンバイア」とおなじみの「カオス・ソーサラー」「暗黒界の武神 ゴルド」が主流です。たまにジャイアント・オークを使ってる人も見ますが。また、「遺言状」をうまく活用し、場のアドバンテージを稼いできます。また、場のアドバンテージを稼ぐためにニュードリュアを投入したりもしていますね。こちらはデスカリバーナイトがいないので、貴重な除去モンスターです。

もう一つ特筆すべき点は、「異次元からの帰還」です。アメリカのNational ではこれが環境を作っていたといっても過言ではありません。キロスさんにデッキレシピを見せたら、日本では考えられないといわれたので、それだけ違うのでしょう。このカードを対策するために「王宮のお触れ」を採用したダークカオスなんてのも存在しています。プレイとしては、ソーサラーで除外したカードを戻して殴りにかかったり、除外された強力モンスターで逆転を狙ったりとさまざまです。こちらでは強力なカードの1枚としてサイドやメインから投入されています。

アメリカのNationalの結果とこっちの結果はかなり似ているので、世界戦でもダークカオスが主流になるかも知れません。ただし、はやりすぎたので今回はダークカオスがつぶせる別のデッキが出てくるかもしれない可能性もありそうですね。ダークカオス以外にも、次元ビート、黄泉帝、暗黒界への対策を同時に行い、それに伴ってデッキを選んで出場したほうが良いでしょう。

外国人のプレイの特性
外国人の上級プレイヤーはかなりプレイ一つ一つに対して真剣です。こちらの2004年の世界戦3位のReza選手は特にそれが顕著。何せ、相手が使った重要なカードを全部覚えていて、確実に伏せが何か、読んで来ます。場のアドバンテージに対しても敏感で、いかに少ない枚数で最大限の効力を上げるかを考えています。相手の行動に対して的確にレスポンスを行うので、カードの損失が最小限にとどめられています。そのおかげで、手札が3枚をきるということはほとんどないというプレイングです。攻めるところは攻める。守るところは守るというプレイを確実に行ってきます。

ちなみに、国外プレイヤーは遊戯王を運ゲーとは思っていないみたいです。確かに、運が勝負を決めるときもあるのは認めていますが、それで常勝できるとは限らない。運に頼る前にいかにデッキを練りこむか、アドバンテージを稼ぐプレイングをするか、いかに実戦をこなすかが問題とされています。
このあたりの話はCabanagh(2006)が良いことを言ってます。それはPeople will always just play what is doing best at the time. という言葉です。これは「プレイヤーはそのときそのときにできる最大限のことを必ずやっているに過ぎない」ということです。この理論に基づいているので、カオスソーサラーデッキが上位をしめていることに納得しています。(退屈なのには変わりはないとも言っていますけど)

気をつけたいルール
今のところ、私が見つけているルールの違いは「ワタポン」、「見習い魔術師」、後「E・HERO ランパート・ガンナー」が怪しいかなというくらいです。

見習い魔術師に関してはこちらでは主流のやり方なんですが、このカードを奪ったら即自爆させてもともとの持ち主ではなく、奪ったほうが効果を使っています。これで場のアドバンテージを取るんですね。これはほぼどの上級者もやってくる上に、FAQでも書いてあるのでみんな知っています。

ワタポンに関しては、天使の施しで3枚引いて、2枚捨てた後、手札から特殊召喚ができます。これは任意効果なのでタイミングがすぎているので普通は無理のはずなんですが、FAQによるとOKだそうです。こちらのジャッジの一人のAndrewさんに確認したところ、最初は彼もできないという裁定を出していたのでが、FAQに載っていると言う事を告げると確認した後、訂正してくれました。ちなみにジャッジのオーソリティはFAQ>ジャッジです。ジャッジよりもFAQがえらいということなので、揉め事でおかしいなと思ったら、ジャッジを呼んでFAQで確認してもらいましょう。だめな場合は、ジャッジがその場で裁定を下すようです。(これが怖いんですけどね。)

後、優先権が不安です。私の見る限り、優先権と任意効果のタイミングは上級者なら全員知っています。知識も完璧で説明を求めても同じ説明が帰ってきます。ジャッジシステムのおかげですね。日本と変わりはなかったと思うんですが、大会でややこしいことにならないかが不安です。

後、フェイズ宣言をこちらでは省略する人がいます。こちらはきっちりと宣言をしましょう。

後、もめたらすぐにジャッジを呼ぶようにしてください。こちらのジャッジは信頼が置けますから的確に対応してくれます。もめて時間をロスするよりは、ジャッジに任せて裁定を煽ったほうがお互いに平等です。

英語力とカルチャーギャップの問題
これが厄介ですね。私は英語がお仕事の学生なので全然問題はないのですが、選考会に出る人の英語力が気になります。

とりあえず、ルールに関する専門用語は覚えておいたほうが良いでしょう。これは私のブログの4月の記事を読んでもらえればわかります。

で、先攻後攻の決め方ですが、こちらでは決め方がさまざまです。コインの裏表判定を使ったり、じゃんけんをしたり、さいころの大小で決めたりします。

じゃんけんに関してですが、"one two three"の掛け声で手を出すか"Rock-Paper- Scissors"の掛け声が使われます。個人的に後者はリズムが取りにくいので、前者の取り方をお勧めします。

カードに関しては絵を見せたら何のカードかわかってくれます。これは絵が違うやつが問題ですが、日本の上級者は英語版のカードをよく使うので名前くらいはわかるでしょう。それで通じます。

エンド宣言はpassとかTurn Endで十分です。

外国人プレイヤーの性格
全体的な傾向としては、フレンドリーです。カードがあれば友達さの雰囲気で誰とでも仲良くしてくれます。カードを盗んだり、積み込みをするような人は少なくともこちらではいませんが、イカサマへの対策は怠るのを忘れないようにしましょう。

ちなみに、こっちの人は情報公開に関してはオープンです。上位者の名前はほぼ実名でネットに公開される世界みたいで情報くれといわれるのがどうもステータスとなっているようです。デッキレシピ公開にもかなりオープンなので、いろいろ話を聞いてみると良いでしょう。

知っておくと便利なサイト
次に上げるサイトは私のお勧めサイトです。
UD社FAQ http://www.upperdeckentertainment.com/yugioh/en/faq_card_rulings.aspx?first=A&last=C

おなじみUpper Deck社のSpecific Card FAQです。着眼点がこちらのエキスパートルールHPとほぼ同じで向こうにある質問は大体こちらにも英語で載っています。

Metagame.com http://www.metagame.com/yugioh/
国外の大手遊戯王サイトの一つです。実際に各地のNational Leagueの取材をしているのか、デッキレシピや詳細な大会レポートが豊富にあります。国外のプレイヤーがどのようにデッキを回しているのか知りたいのならばここがお勧め。(後日追記 他のサイトと間違えていました。すみません)

Yu-Gi-Oh! TCG Player.com Your #1 Resource for Yu-Gi-Oh!http://yugioh.tcgplayer.com/
アメリカの大手理論サイトの一つです。こちらでは毎週理論のcompetitionをやっているようで、一つの理論に対する文章量と質がともにすごいです。
お勧めはCabanaghさんのコラムです。プレッシャーといかに戦うかとかアメリカの環境についていろいろと語っています。また、上位者にもインタビューをしています。ジャーナリスト魂ぎらぎらですね。国外の典型的なデッキレシピもここに載っていますから、参考にしてください。

pojo.com http://www.pojo.com/
metagame.comがややこしいなという人にお勧め。純粋な大会レポートを置いてくれています。ただし、レポートのライターのデッキを載せているので注意。(ほぼスイスドローで優勝している人が多いですが)

後は日本代表が世界戦で1位に輝くなんていうことを私は望んでいますので、協力できることがあったら協力します。後、外国に詳しい人でお勧めのサイトとかあったりしたら教えてあげてください。(特に上位者のデッキの乗っているサイトを探しています)
posted by ブラック・マジシャン at 21:44| シドニー ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月03日

日本の選考会終了

日本でのNational、すなわち選考会が終了しました。参加者の皆さんお疲れ様でした。

早速、遊戯王フロンティアのほうで上位4名のうち3人のデッキが公開されています。管理者のキロスさんも後一歩のところで代表入りを逃しましたが、情報収集に力を入れて考え抜けば実力が発揮されるという良いお手本を出していると思います。なにやら大阪勢の人らがかなり上位にいるということで、地元の人間としてはうれしいです。

上位のうち3人はガジェット使いでした。ちょっと不安なのはこれから世界戦に向けて頭が切り替えられるかどうかですね。1人はダークカオスを使っていて、こちらの環境に限りなく近い形の人ですが(とは言うものの、こっちの構成とはかなり違う)、いきなりガジェット抜きで戦ってくださいといわれてその切り替えができるか。それと、こっちは死デッキ、シールドクラッシュ、ランサードラゴとかがいないので構成もかなり違いますね。何せ、ドローソースを稼ぐためにデコイチとスケルエンジェルを使用している(属性的にもOKだし、片方が抹殺の使徒で倒されてももう片方が機能するので好都合)な世界ですので。他にも遺言状とかも見かけますね。

いかに情報を知るか、そしていかにその情報を生かしてデッキを組みプレイするか、すなわち頭の切り替えが世界戦の鍵と思っています。代表選手が打ちのブログを参考にするかどうかはわかりませんが、何か情報がほしかったらどんどん流しますのでお問い合わせください(何)
posted by ブラック・マジシャン at 21:49| シドニー ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月25日

素朴な疑問

1.「E・HERO ブラック・ネオス」の効果を自身を対象にして発動した場合、E・HERO ブラック・ネオスは融合デッキに戻らなくていいのか?

2.「E・HERO ランパート・ガンナー」は日本では相手のフィールドにモンスターがいると、守備表示の状態で直接攻撃できないが、海外のサイトを見るとできること前提で議論が進んでいる。Upper DeckのHPでも直接攻撃できないとは書いてないが、海外ではどうなのだろう?

教えてママン(ネタがないのでこんな記事にしてみました)
posted by ブラック・マジシャン at 21:56| シドニー ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月24日

遊戯王環境正常化運動に参加してくださっている方へ

参加人数が増えている様子でいい傾向です。

ただ忘れないでほしいのは、この運動はかなり長期戦を覚悟しないといけないということです。もしかしたら、まったく通らないかもしれません。ただし、何もやらなければ状況はまったく変わりません。変わるまでがんばろうという気概を失わないように。1回でだめなら2度でも3度でもという覚悟で望んでください。

で、今回の話に関係する面白い話がカードキングダムのラジオでやっていました。カードキングダムラジオの第9回を聞いてください。いけっち店長が、ヴィクトリー・ドラゴンが禁止化された経緯、なぜ壊れカードが長期的に放置されるのかということを説明しています。

今回の運動をただ1回の単発で終わらせるのではなく、長期的に粘り強くやらないといけないということを覚悟してください。
posted by ブラック・マジシャン at 18:19| シドニー ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

遊戯王環境正常化運動その2

Upper Deck社のPolicyを見ながら、出せる要望を探してみました。

8.大会結果報告のオンライン化
去年、今年のランキングのデータを見るに、ランキングの正確さは疑わしい部分があった。また、5月に3月下旬のランキング結果を出し、ランキング報告がきわめて遅い。正確でなおかつ迅速なランキングの反映を求める。

国外では確実にランキングが反映されるように次のような方法を用いている。

25.MANTIS Tournament Software
To assist tournament organizers, UDE publishes MANTIS tournament software. The software is updated regularly, and the latest version with operating instructions is available at ude.com/mantis.(Upper Deck Entertainment, 2006)
(大会主催者を補助するために、Upper Deck EntertainmentではMANTIS大会ソフトウェアを発行している。ソフトウェアは規則的に更新され、http://entertainment.upperdeck.com/op/mantis/にて最新のオペレーションシステムが入手できる。)

個人の結果報告をオンラインとソフトウェアを用いて報告しているので、迅速かつ正確なランキング表への反映が可能である。店にオンラインシステムがなければ、郵送、FAXにての報告も可能にしておく。これにより、公平なランキングを保てるので、コナミ社もMANTISのようなソフトウェアの導入を行ってほしい。

9.資格試験導入
国外では、ジャッジ、大会運営者、スコアキーパーになるにはかなり難易度の高い試験に合格する必要がある。大会運営やルールなどの各分野の習熟度を測るために、資格試験の導入を提案する。(すでにUD社では、オンラインおよび筆記にて試験を受けることができる。レベル0〜レベル5の6段階評価でその人の習熟度がわかるシステムになっている)
大会運営者、ジャッジは大会運営において、もっとも重要な要素である。公平な予選大会を運営するために、ぜひとも資格試験導入を検討していただきたい。

Reference
UPPER DECK ENTERTAINMENT.inc. 2006. UDE Official Tournament Policy[online]. US,Upper Deck Entertainment.inc. Available from:http://entertainment.upperdeck.com/op/policy/[Accessed 22 June 2006].

この要望は結構高望みしてるので、実現はかなり難しそうです。まあ、言わないとわからないでしょうので、出してみました。資格試験云々は、ハードル高めですから、店が乗ってくれるかどうかは微妙ですね。国外のお店は平然と受け入れてる(ハードルは高いでしょうが)ので、いかにカード文化が進んでいるのかがよくわかりますね。

ちなみに、ジャッジの制服とかはLevel2をクリアすればただで送ってくれるようです。上のレベルのジャッジになって、どんどんジャッジとして動くと、金銭的な見返りも待ってるみたいですね。
posted by ブラック・マジシャン at 20:51| シドニー ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

遊戯王環境正常化運動

カード & Cardグループ(2006)は、遊戯王の現環境を正常化させるための意見書を作成している模様です。今回は、その意見書に対しての個人的な意見を述べて生きたいと思います。おおむね、賛同する立場から少し事実と違うかなというところも述べていこうと思います。

1.賛成です。今の遊戯王テキストは恐ろしく長くなっています。どれが起動効果で永続効果で対象とってどのタイミングで発動できるのかというのがわかりにくく、アイコン化したほうが良いものと思われます。
Disadvantageとしては、既存のデュエルオンラインやらCGIがテキスト改正、下手すれば対応しきれないということもありえますが、これは個人レベルでの問題なのでそんなに大きな問題ではないでしょう。

後は、ルールの体系化です。今の遊戯王は、例外事象が多く混乱の元となっています。これはルールの体系化をうまく行えば何とかできるはず。例外を許すことで作れるカードの幅が広がるという利点も確かにあるのですが、ルールのあいまいさを引き起こし、ユーザーを混乱させています。
少なくとも例外的なルールは必ずFAQに載せるようにすることを提案します。Upper Deck社はこれができている(例:「D−HERO ダイヤモンド・ガイ」がコストなしで発動できる理由をFAQで載せている、「ワタポン」は「天使の施し」でドローした場合、任意効果の発動タイミングをすぎているので手札から特殊召喚できないはずだが、特殊召喚できると例外を載せてくれている)ので、ぜひ実践してほしい。

また、国内外で裁定が違う場合があるので、その統一を行う。もちろん、日本のルールに合わせる。

また、追加として最新版のテキストで改正したものをオンラインや書籍で必ず公開する。これにより、各ユーザーへの最新テキストが浸透しやすくする。

2.賛成です。私のブログの記事内容がかなり反映されています。しかしながら、少し事実と違う点があるので、そこに関して述べようと思います。「日本語版は世界大会で使用禁止、さらにアメリカ版は使用できるのに日本で市販されているアジア版は使用不可」という文面がありますが、正確にはこのような感じです。「日本語版、韓国語版、およびアジア版英語のカードはアジア圏以外の国の公認大会では使用不可である。世界大会においては、英語化されていない日本語のカードは使用できない。」
こういった文面のほうがより詳細な情報を得ていると思います。

3.賛成です。コナミ社内で派遣ができないのならば、店舗ごとに協議する場を設けると良いかと思います。たとえば、メーリングリストを作ったりして、全国規模で店のルール裁定の統一を行ったり、大会で発生した問題の応報を交換できる場を作ればよいかと思います。とにかく、ジャッジ間での意思統一ができるようにすべきと思います。

4.少し賛同しにくいです。アニメのオリジナルカードは、OCG化される可能性が高いです。もちろん、されない場合もありますがネタのストックにはなっています。(ガーディアン・エアトスとか)アニメで出たオリジナルカードをうまくOCG化している部分もありますのでオリジナルカードを少なくしろというのは少し賛同しかねます。
禁止カードの禁止ですが、禁止カードは復活する可能性もあるので、アニメに反映させにくいという部分もあるかと思います。基本的には賛成ですが、それでアニメのクオリティ(一発逆転の面白さなど)が落ちてしまうとなると、アニメファンとしては残念です。
遊戯王のアニメは物語(デュエル)を魅せるためにカードを作っているので、ストーリー性が強いというところが面白い点です。(その分、ルールがめちゃくちゃになるディスアドバンテージがある)一方、DMは実際のデッキやルールに即してアニメを作るので、ティーチングアニメとしては一役買っていますが、ドラマ性を作れる柔軟性は発揮しにくい。これは一長一短なのでどうにもいえない話です。うまく両立させるのが理想的な形ですが。(この話は帝国大劇場別館のつるさん(2006)が詳しく「アニメ感想調査率」で論じています)アニメへの干渉は少し難しいと思います。

この文面のままで送っても大丈夫とは思いますが、実現は難しいと考えたほうが良いでしょう。

5.賛成です。ちゃんとした雑誌で出ている情報は正しいのが普通です。しかし、現状ではプレイヤーのほうがしっかりしていて、オーソリティがある変な状態です。少なくとも、集英社とコナミがうまくタイアップして記事の質を上げるべきです。

6.賛成です。カードキングダムの池田社長(ca.2004)もおっしゃっていますが、カードデザインは多くのデザイナーがデバックを行って作っていくべきです。今の状態は不備がありすぎるので、少なくとも自社内でテストプレイをもっと効果的に行ってほしいですね。

そして、さらに私は次のような条文を追加していただきたいです。

7.詳細な大会規約のオンライン配布
現状では、オフィシャルサイトにて大会規約が確認できるが、常に携帯できるかというとそうではなく、不備も多い上になかなか浸透していない。さらに、一部マナーのなっていないプレイヤーも数多く存在している事実がある。
ゆえにUpper Deck社のようなプレイヤーおよび観客がとるべき態度、運営者が取るべき態度、ジャッジが取るべき態度およびジャッジの求められる専門性、大会の進行の仕方(報告方法含む)、シャッフルのより具体的な方法などを体系化したものをPdfやWordで公開する。こうすれば、店舗がプリントアウトして配布できるし、個人でも確認しやすい。
また、執行期間を設けて、ある一定の周期で条文で不備があるところを更新していく。

こんな感じでしょうか。店舗が声を上げてくださっているので意見を出してみる価値はあります。皆さんもCard & Cardグループにメールなどを出してみてはいかがでしょうか?

Reference

IKEDA, Y., ca.2004. カードゲーム戦記[online]. Japan, Available from:http://www.stannet.ne.jp/fb/cgame/cgame.html [Accessed 19 June 2006].

カード & Cardグループ. 2006. 遊戯王プレイ環境正常化運動発足[online]. Japan, Available from http://d.hatena.ne.jp/card-card/20060616 [Accessed 19 June 2006].

つる., 2006. 第8回感想率調査(2006/05/16) ― サイトデータサーチ ―
[online]. Japan, Available from:http://www2.pure.cc/~mikimomo/home/omoituki/0605/search.php?n=51 [Accessed 19 June 2006]

(敬称略)

追記
この運動はおそらく、1店舗のみの力では足りないと思います。この記事見た方で、親しい店にこういう運動やってるけど参加してみては?という風に広めてみてはどうでしょうか?
posted by ブラック・マジシャン at 15:04| シドニー ☁| Comment(5) | TrackBack(1) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月09日

アメリカNationalsの結果+オーストラリアNationalの結果

Cavanagh(2006)は、先週末に開催されたアメリカNationalの模様を公開しています。それによると、アメリカ遊戯王史上で最も衝撃的かつ、退屈な大会であったとしています。優勝者は11歳のAustin Kulmanさん。使用デッキは日本で言うカオスデッキです。なぜ退屈だったのかというと、トップ8位のデッキのうち7つがカオスソーサラーデッキ(異次元からの帰還採用型)であったからです。どのデッキにもほぼ3枚投入されており、ミラーマッチだらけであったそうです。彼の見解では、遊戯王をやるのは楽しいが、9回も同じデッキに当たるのはうんざりであると述べています。

優勝者への評価は、かなり良い印象で書かれています。たった11歳の少年にトッププレイヤーがばかすかと負けていく様はものすごいものである。期待株であった人が負けたというのも大きな衝撃だったようです。Cavanagh(2006)はこの功績は褒め称えられるものだとしています。

アメリカでは、ほぼカオスソーサラー帰還採用型vs対カオスソーサラー帰還採用型デッキ(王宮のお触れ3枚投入)がはやっているようです。Cavanagh(2006)の使用しているデッキ構成もサイトにありますので良かったら確認してください。
傾向的には、スケル・エンジェルやデコイチの投入率が高いですね。海外プレイヤーは何が何でもドローソースを確立させるのに躍起になっているのがわかります。

さて、地元のオーストラリアでは知り合いの人が第2位になりました。使用デッキは終焉のカウントダウンデッキだったそうです。そして、奇遇なことに第1位もアメリカと同じくらいの年齢の子だそうです。(後日追記 15歳の男の方です)
さらに、使用デッキはカオスソーサラーデッキです。ソースは同じ国にいる人のタレコミですので、デッキレシピは公開できないのが残念です。こちらでもダークカオスデッキがメタゲームの一角をなしていました。どこの国も考えることは同じですね。

11歳の子が優勝したという事実は、日本の若年層プレイヤーに大きな希望を与えていると思います。カードゲームに大人も子供もあまり関係ないというのがわかると思います。日本の小学生プレイヤーがんばれ!

後、レポート読んで思いましたが、よくこれだけ内容の濃い文章を書いてきますね。さすが大学レベルの教育では、Academic Writingが主流の世界ですね。

Reference
CAVANAGH,K., 2006. Understanding the Game: Nationals Aftermath[online]. America. Available from http://yugioh.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=1545 [Accessed 8 June 2006]
posted by ブラック・マジシャン at 20:41| シドニー ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

インターネットのカードゲームへの影響

今の遊戯王界が、ある意味行き詰っているのはある意味インターネットの影響があるからなのかもしれません。今回はそれについて論じようと思います。

インターネットの普及のおかげで、情報が簡単に手に入るようになりました。一般的にもそうだし、このゲームでは理論をネット上で展開したり、フライングで入手したカードのスポイラーを入手できたり、さらにはDOやCGIでネット上でどんなデッキもいくらでも作れて、それで対戦できます。これだけ見ると、今の遊戯王業界にインターネットは必要不可欠です。

しかしながら、同時に悪い影響を与えています。それが情報と知識の急速な画一化です。どういうことかというと、インターネットでは不特定多数の人間が、たくさんの情報をシェアできます。つまり、誰しもが同じ情報を入手できるし、発信もできるわけです。不特定多数の人間が同じ情報を簡単にシェアできるというわけですね。

これが画一化に向かわせています。同じ情報をみんながシェアするわけですから、みんな考えることや知っていることがほぼ一緒になるわけです。こうなると、トーナメントでのデッキが同じ傾向になったりコピーするだけの人が増えるのは当然ですね。自分で考えなくたってそこらに強いデッキの情報やはやっているデッキの情報が転がっている。地域差がもちろんありますが、それも自分で調査して少し調整すればそれでおしまいです。こういうわけで、プレイヤーの意識がどんどん1つの方向へ向かっていってしまっている、すなわち画一化しているわけです。

情報の画一化が起こるのはどの道仕方がないことです。ネットがなくたってプレイヤー同士の口コミや、雑誌とかで取り上げられるわけですから多少時間がかかるものの、どの道画一化は起こります。

問題なのはそれが急速に行われていることです。普通だったら、プレイヤーが自ら考え、デッキを構築し、カードを徐々に集めて強いデッキを作りますが、ネットの普及でそれが短期間のうちにできるようになっているわけです。徐々に行われることが、猛スピードで行われているのが今の現状です。これがどういう結果を引き起こすかというと、飽きが猛スピードで襲ってくるわけですね。

良い例が最近のPOTDです。このエキスパンションではVジャンプで39枚カードが判明しました。さらにデュエルオンラインですぐに使えるようになって、そのカードを使って早い段階からデッキを組み、対戦できました。しかし、その結果POTDが発売される前に飽きてしまう人が出てくるという珍現象が起こっています。これが画一化の一つの影響です。

これでカードの売り上げが減るというのもあるんですが、何よりも問題なのは構築にすぐに飽きちゃうわけです。スポイラーが出たときには、みんなものすごい勢いで盛り上がるのですが、全カードがすぐに判明してデッキのネタもすぐに枯渇してしまいますから、その盛り上がりを維持できない。その結果、プレイヤーのモチベーションも維持できないという状況になっていると思います。さらにこの弾ではキメラテックオーバードラゴンと未来融合とオーバーロードフュージョンで1キルもできちゃうというパックだったのが、さらにモチベーションを落としている気がします。

こういった理論を展開しましたが、インターネットをやるなとかデュエルオンラインをなくせとか言いたいのではありません。こういった悪影響もあるよと頭の片隅においておくべきだと私は言いたいのです。すなわち、既存のデッキ理論の改善点を自分で見つけて新たな理論を作るといった能動的な行動が必要と思うわけです。情報にただ流されるだけでなく、その情報から新しいものを作っていく必要があるのではないかと思います。
posted by ブラック・マジシャン at 19:55| シドニー ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

結局は人間

昨日の議論の続きです。

Hataさん(2006)の「結局は、杞憂。」の記事によると、「自分の持っているカードがあればよいという層は、ネットで深い知識を得ようとしないし、大会にも出ない、なぜなら身内だけでワイワイやるものだからだ」と言っています。しかしながら、これは部分的に正しく、部分的に間違っていると思うので少しばかり反論します。

うちのSGCでは、小学1年生くらいの男の子でお父さんとカードをしにきている子もちらほらいます。お世辞にも強いデッキとはいえないのですが、自分の持っている通常モンスターを装備カードとなどで強化して何とか戦おうという意思を持っています。もちろん、勝ちたいと思っているのです。自分が持っている知識とカードを最大限活用し、考え出されたデッキです。プレイングもたどたどしいですが、一生懸命頭を使ってがんばっています。
もし、自分の環境に満足しているのならば、この子は大会には出ないはずです。しかしながら、出ています。それどころか、お父さんに話を聞くと、遊戯王が好きでカードはそろわないけど、1年以上お兄ちゃんらと大会に出ているそうです。

このハタさんの議論ではこの事実を説明できないので、私は周りの人間を見てこのような仮説を立てます。

カードゲームで得られるのは、勝利だけでなく、人間との交流である。その人間との交流を広めていきたいから、カードゲームをしているのだ。

この子は大会に出ることで、自分より少しばかり上の年齢層や自分と同い年の年齢層の人のみならず大人とも、カードを通じてコミュニケーションを取ることになります。ゆえに、この子はそういった人とのふれあいがほしいのだと思います。。もうちょっと端的に言うと、友達がほしいわけですね。だから、いくら負けようが大会にも出る、カードが少なかろうと一生懸命がんばる。そうすることによって、仲間ができるからです。

しかも、SGCの人々は優しくて、そういった子を馬鹿にはせずに仲間として歓迎しています。また、大会方式もスイスドローですから、回を追うごとに自分にあったレベルの人と戦えるようになるのです。これがトーナメント方式の大会だったら、負ければ1回戦終わりで、すぐその子にとっての大会は終わりです。しかしながら、勝とうと負けようと4回以上試合ができますから、それだけ友達が作れるのです。ついでに、レベルも調整されるので勝てるチャンスも生まれると。うまいシステムですね。

何度も言っていますが、目先の勝ち負けももちろん大事です。しかしながらそれ以上に人間も大事です。勝っても人がいなければ、誰もその勝利に対して賞賛してくれないでしょう。人がいなければカードもできません。それだけ人間は大事なのです。

そして、この記事ではなかなか良い点を指摘しています。それは友達を出し抜いて一歩先に行きたいという考え方です。

これは誰しもが考えることです。しかし、よく考えてみてください。この考えがとても強いのが今のトーナメントプレイヤーです。友達どころか、自分の地区内にいる人間、県内の人間、そして日本、さらには世界の誰よりも一歩先に行こうというように規模が広まっていきます。人間ですから「欲」が出るわけですよね。

それは当然の話なんですが、その欲のために良くないことがおきています。すなわち、悪いトーナメントプレイヤーとされる人は他人を馬鹿にし、自分が勝てばよしとカードをシャークしたり、不当行為を行ったりして、結局はいがみ合いを生んでいます。負けた側も、もちろん勝ちたかったでしょうから文句を言ったりして、いがみ合いをさらに拡大させています。すごい悪循環です。こんな環境が良いものといえるでしょうか?

つまりは、欲のために周りの人間のことを見失っているということです。誰よりも上に行きたいのは誰だって考えることです。上に行くことで優越感が生まれます。目標が達成できて、周りもほめてくれたら誰だってうれしいです。

しかし、その優越感を求めすぎるあまり、他人を大事にしてないんじゃないか。他人は単なる踏み台としか思っていないんじゃないか。私はそう思えてならないのです。欲にまみれた人間ほど、悲惨なものはありません。だからこそ、人間をもっと大事にしなさい、他者を尊重しなさいと提案しています。

もう一つ、面白い意見があります。それは「楽しむためには知識は要らない」ということです。

私はそうは思いません。なぜなら、楽しむためにこそ、知識は要るからと思うのです。たとえば、私がこのゲームを始めた直後ではハウスルールが主なルールでした。つまり、他の人間がそのハウスルールを知らなければ衝突が起きます。これは、他の細かいルール裁定でも一緒ですね。やっぱりこういったこともいがみ合いの種です。だから、誰しもある程度の知識は必要です。

おそらく、これがさしているのは「深入りした知識」でしょう。それは年を追うごとにどうせ増えていきます。その過程で汚い部分も見えてくるでしょうが、だからこそプレイヤーとしての姿勢、考え方、信念が問われると思います。
自分はなぜこのゲームをやっているのか、本当に好きなのかどうかを良く考えなければならないのです。少なくとも私は、このゲームが大好きです。不満もないことはないですが、楽しくやれています。友達が作れるし、いろいろな出会いが待っていますから。それを求めて、国外にいよも暇があれば大会にも出てますし、世界戦を勝ち抜こうという人のために情報も流しています。同様に外国の人にも日本のすばらしさを知ってもらうため、情報を流しています。

一度我々も考え直す必要があるのかもしれません。また、楽しみ方は千差万別なんですから、他人を否定することはやめてほしいですね。そして、上級者や古参プレイヤーは後輩のために、楽しく真剣にゲームを作ってあげるよう努力すべきです。だから、結局は人間がしっかりしないといけないわけなのです。

Reference
HATA.,2006.,結局は、杞憂.,Direct Attack[online].,Avalable from http://hata.yugioh-portal.net/sb.cgi?eid=110 [Accessed on 30 May 2006]
posted by ブラック・マジシャン at 00:04| シドニー | Comment(5) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

国外のシビアな資産ゲー

Hataさん(2006)の「四散ゲー」という記事では「このゲームはひどい資産ゲーなので、新規参入者は見込めない」という議論をしています。日本ではそうなのかも知れせん。しかしながら、国外はもっとシビアです。それでも安定した環境と人気を誇っています。というわけで、国外の例を引き合いに出します

国外ではバブーン、ガジェなどの限定カードはありません。普通にパックを買えば出てくるカードが中心になるのです。しかしながら、こちらの店およびプレイヤーの常識では、いわゆる必須カードおよび、環境を作っているカードはこのようなレートになっています。

聖なるバリア−ミラーフォース・・・1枚50ドル
サイバー・ドラゴン・・・1枚60ドル
天使の施し・・・30ドルくらい?(なかなかお金を積んでも出してくれません)

などなどです。ドル単位でぴんと来ない人は、50ドル札を5000円札と思えばわかるでしょう。他の「貪欲な壺」とか、「魔のデッキ破壊ウィルス」でさえもこのような値段ですから、これが10枚以上必要になってくるわけです。ということはデッキを馬鹿正直にお金をかけて作るなら、少なくとも100ドル〜200ドル(8000円〜2万くらい)を見積もらないといけません。しかも、新しいエキスパンションが出ると、またそれにもお金をつぎ込まないといけません。
しかも、店ではシングルカードがあまりないので、インターネット経由でしかシングルカードは集められません。だから、トレードの文化が発達しているのです。
これに、強力な限定カードがプラスされればもう終わってますね。だから、アッパーデックはLEのカードを出していないのかもしれません。(本当は出すだけ出してほしいですが)

日本は限定カードでも店においてあるだけまだマシです。他にもオークションが発達しています。パックだってコンビニに行けば150円でおいてあるし、まとめ買いできます。よって、お金さえ積み込めばカードはそろいます。しかも、ミラーフォースなどの基本カードは安くでしっかりありますから、後は環境を作っているカード(バブーン、ガジェットなどなど)を買ってしまえばそれでしまいです。

しかし、国外では店にもカードはない、パックは高い、必須とされるカードおよび環境を作るカードはもっと高いというように、そうではないので、これは日本よりひどい資産ゲーですね。

しかしながら、トップ層はボトム層を引っ張っていますし(シドニー代表選手の例を見てください)、みんな協力してカードのトレードをしています。それに、新しくゲームを始めようという人もいます。さらに、National Leagueに出るぞと高いモチベーションを維持しています。何度負けても大会に出ています。そこには、上を目指すとかゲームを楽しむとか友達を作るという目的があるからです。
Hataさんの記事では、お金の問題が絡むのでボトム・トッププレイヤーどうのこうのという以前の問題だと指摘していますが、そうではないということがわかります。

小学生たちのごっこ遊びも、自分の持っているカードでやっていて満足していますし、ほしいカードがあったらパックを買ったりトレードしたりしてデッキを作っています。彼らにしたら、自分の持っているカードは、遊戯や十代たちと同じく魂のカードです。

しかも、他のカードゲームと比べても、すごいところがあります。遊戯王は、TCGの中で一番お金のかかるゲームといわれているにもかかわらず、それに納得して、みんな楽しくやっているのです。納得できない人は遊戯王をやっていませんが、それでもマジック並みの大人気カードゲームです。つまり、大多数の人は納得しているというわけ。国外では強力な限定カードはあまりないにもかかわらず、一番お金がかかるとされているのです。日本では、限定カードは入手困難ですが、Vジャンプの全プレに応募すれば確実に手に入ります。それに、ガンダムウォーなどと比べるとまだ安いほうです。国外とは大違いですね。

ここの人々は強力なデッキがそう簡単に作れるものではないとわかった上でカードゲームをしています。しかしながら、ゲームを楽しんでいます。デッキを作る、カードをそろえるというのもゲームの過程と見ているのでしょう。こういう観点で見ると、強力なデッキは簡単に作れなければならない、自分の思い通りにデッキが組めるのは当然と思っている日本人のほうがおかしいのかもしれません。そういった自分の考え出した強いデッキを作るために、トレードしたりといった労力も払わないとだめだし、多少のお金も払わないとだめなのです。それが、トレーディングカードゲームのしんどいところでもあり、同時に面白いところでもあると思います。

結局のところ売り手と買い手である人間がしっかりしなければならないということですね。すなわち、コナミは環境を作っている限定カードを再販する(どのみち、限定カードが強いのは異常ですからね)、プレイヤー側はマナーを守って他人と仲良くするということが求められるのです。

Reference
HATA.,2006.,四散ゲー.,Direct Attack[online].,Available from:http://hata.yugioh-portal.net/sb.cgi?eid=105.,[Accessed on 28 May 2006]
posted by ブラック・マジシャン at 00:59| シドニー | Comment(6) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

国外プレイヤーのモチベーション

日本は選考会に出るのは、予算の関係上難しいといわれています。今回は、国外ではどういう状況なのか記事にします。

国外でもNational Leagueに出場するにはかなり値段がかさむそうです。今年はブリズベンで大会が開かれますが、シドニーから何百キロも離れています。そのため、飛行機で現地に向かうそうです。
それがいくらするかというと、大体往復200ドル(日本円で16000〜20000円くらい)するそうです。これは学生にはやっぱり厳しいので、親に経済援助してもらったり、車で時間をかけて現地に向かって出場するそうです。

中には、値段がかさむので出ないという人もいるのですが、たいていの人は一生懸命になります。賞金も出ないのに、なぜここまで一生懸命になるのかというと、やっぱり純粋に遊戯王が好きでやるんだったら上を目指したいという強い意志があるからのように思えます。

たとえば、シドニー代表選手は2年前の世界戦で準決勝で負けて3位に終わったそうです。そのときは、強欲な壺でカオスエンペラードラゴンを引かれてまけたらしいです。その後もどうしても準決勝で負けてしまうので、一生懸命納得いくようにやっている。
だから、毎回がんばって世界戦に出るように大会を勝ち抜くんだそうです。特に今年は彼の好きな日本の秋葉原で世界戦が行われますから、相当がんばっています。お金が心配なので、お母さんに援助してもらうとか言っていましたが、それくらいやる気があるのです。これは他のプレイヤーも一緒でした。選考会にでない人も、大会に出るのは何かしらの「目標」があるからなのです。賞金とかよりも、純粋に遊戯王が好きで、目標を持って一生懸命やるのでこのパワーが出せてるように思えます。

日本人は少しこの「純粋さ」にかけていると思います。「賞金がでるわけではないから、そこまで必死になるのは馬鹿げている」というのも一理あります。でも良く考えてみてください。学校のクラブとかでは、全国大会でたとえ勝ち残ったとしても賞金は出ません。甲子園ですらもそうでしょう。だけど、一生懸命な人は一生懸命でそれを目指してがんばっています。それは純粋に自分のやっていることが好きだからです。

もし、自分のやっていることに自信が持てるのだったら、モチベーションは維持できると思います。もちろん、みんながみんな上を目指さなければならないとは言いません。しかしながら、何かしらの「目標」を持って大会に出場すれば、有意義な時間をすごせると思います。それは、「大会に出ていろいろな人と友達になる」とかの勝負事に関係ないことでもいいと思います。

少なくとも、自分が一生懸命やっていることを自分で否定するのはやめてほしいですね。
posted by ブラック・マジシャン at 20:40| シドニー | Comment(2) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

資産ゲーはカードゲームの敵?

資産ゲーに関する記事を書いているブログがありました。いろいろ環境に関して議論しましたが、今回はこちらも資産ゲーに関して議論します。

残念ですが、カードゲームは資産がないとやっていけません。もちろん、黎明期の羽箒とかがべらぼうに高かった時代のように度がすぎるといけませんが、これは認めざるを得ないでしょう。私は少しマジックをやったことがあるんですが、資産がそろわずなかなかうまくいきませんでした。あれも、必須のレアを集めるためにお金やカード資産が要ります。これはどのカードゲームだってそうです。

遊戯王ですが、日本はバブーン、ガジェットがはやっています。もちろんこれを収拾するのは大変です。数も限定されていますし、普通のパックでは出ませんからね。この状況を見ると、確かに日本は「資産ゲー」です。

しかしながら、海外も資産ゲー的な側面があります。特に、サイバードラゴン、DDアサイラントは上級者は誰でも持っていますが、手に入れるのは難しいです。さらには天使の施し、ミラーフォースなど、第2期シリーズのSDがないので、これも手に入れるのは難しいです。(必須カードとされているにもかかわらずですよ。)

日本で言うバブーン、ガジェットはこちらで言うサイドラ、アサイラントにあたるわけです。特にアサイラントは限定カードですから、手に入れにくいのです。LEやVジャンまで含めた日本と比べると、少し幅が狭いですが、それも程度の問題です。

つまり、程度差はあれ資産ゲーというのはどこでも一緒、どのカードゲームでも一緒というわけです。こっちはパックが高い上に、店も少ないですから、普通のパックで出る頻出ウルトラレアも1枚3000円くらいします。サイバードラゴンなんか、お店では50ドル以上で取引されています。これは店間の公式カタログでの値段です。このカタログはどの店も参考にしますから、どこでも一緒なのです。
どの道、トーナメントデッキを作るには日本でガジェットをそろえるとかバブーンを手に入れるとかとあまり大差はないのです。
それでもお金を出すのは、そのカードがそれだけの価値があるとわかってのこと。気持ちはよくわかりますが、日本人は少しケチりすぎです。

それと、海外のほうがカード集めは難しいかもしれません。よく考えると、日本はパックの単価が150円と安いです。ゆえにまとめ買いができます。サイドラなんかは、まとめ買いで何とか収拾できますし、要らないカードはトレードなりすればいいですから。しかし、海外はパック単価が800円くらいで、そのまとめ買いもできません。大体みんな買って4パックくらいです。箱買いしている人は珍しいくらいですよ。
しかも、店にあるカードの絶対数も少なければ値段も高いのです。ゆえに状況的には日本よりカード集めは不利です。

それでも、初心者や上級者が垣根なしでゲームを楽しんでいます。こんな状況ですから、海外の子供たちは完璧なヒーローデッキを作るのは難しいですが、自分の持っているヒーローで楽しくデュエルをしています。それに、万丈目さんのオジャマも人気です。これはノーマルカードだけでデッキを作れますしね。これだけイントラダクションがそろっていますから、新規参入も狙えます。ついでに、外国人の人は物事に飽きにくい傾向があって、一度始めると比較的長いこと続けますから強くなれるのです。

上級者云々の敷居がないのは、上級者だろうと誰だろうとプレイヤー同士が仲良くしたいという理念の下ゲームを楽しんでいるからです。大会に出るなら友達同士であまった必須レアカードを貸してあげる、安値でカードを売ってあげるなどしています。それはみんなで一緒にゲームを楽しみたいという理念があるからです。

資産ゲーなのはコナミと集英社の問題という側面があります。しかしながら、プレイヤー同士である程度は補えます。もともと、カードゲームというのは資産がものを言うゲームです。そのカードを集めるためにお金と労力を払わないとだめなのです。あまり、安値で行こうと考えすぎると躓いてしまいます。
長いことカードを集め続けていけば、カードはそろってきます。他のプレイヤーを大事にし、根気強く続ければ誰でも強くなれるのです。

コナミ側も限定カードの再販をまたやってほしいですが、プレイヤー側も本当にこのゲームが好きで価値があると思うんでしたら、粘り強くカードゲームを続ける根気が必要だと思います。
posted by ブラック・マジシャン at 21:47| シドニー ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

Power of the Duelist

This article shows my first impression of Power of the Duelist, which is the latest pack of “Yu-gi-Oh! Trading Card Game” in Japan. Mainly, Neo-spacians and new fusion monsters of Elemental Hero Neos are focused on in this article.

Neo-spacian Aqua-dolphin> This card has the almost same effect as that of Anime. This monster is Warrior-type, therefore you can pick it up with Reinforcement. The effect that destroys opponent’s hand is good. I prefer this monster.

Neo-spacian Flare Sculabe> The attack point of this card is very weak. Though Attack point rises by 400 per cards on Magic and Trap card Zone of opponent, it is still weak. Using this card with Common Soul seems fairly good, but it is hard to use this combo. This card should have been a common card.

Neo-spacian Dark Panther> This card has a unique effect. This card’s name can be changed to that of a monster on the side of field of opponent. And it gains the same effect as the monster. It is interesting! If you choose Injection Fairy Rily, you can use the effect as well. The effect of this card will work uniquely.

Elemental Hero Aqua Neos> The effect of this card is changed. In the anime, two cards in opponent’s hand are destroyed randomly. On the other hand, in the real card game, only one card can be destroyed. One card in your hand is needed to ignite this effect therefore this effect is not so strong. The effect in anime might be too strong.

Elemental Hero Flare Neos> The effect is same as that of the anime. However, it does not look effective.

Elemental Hero Black Neos> This is a good effect. You can negate the effect of one monster. It seems that some monsters have a strong continuous effect. This card can negate it.

Some cards have unique effects as well as Anime. Though it looks strong, it does not seem to earn advantage. If you like Anime, you should collect these.

My friend will send me all of these cards. I am looking forward to them.

The pre-release will be held on 5th and 6th in August. I am supposed to take part in it as well!
posted by ブラック・マジシャン at 20:59| シドニー | Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

選考会に出る目的

最近よくカードの話をしますが、今回は選考会に関してです。

去年あたりから皆さん目の色を変えてランキングをあげるのにいそしんでいます。それは良いんですけど、個人的に不思議に思っているのが皆さんの「目的」です。

私がサーバでよく話をしていたころは、「遊戯王で日本1になりたくない」という人が結構いました。何でかというと、「トップになった場合、ジャンプ紙面で顔をさらされてカードやってると周囲にばれるから」という意見が大半を占めていました。それと、「東京まで行くのは自腹なので、選考会には出たくない」という意見も見受けられた気がします。私はこの話を聞くたびに、もったいないな〜とか思っていたわけですが。

しかし、去年あたりからブログで自分の勝敗結果を載せてランキングに一喜一憂している人をよく見かけるようになりました。おそらく、選考会に出たいがためにがんばってるんでしょうが、どうも「目的」がはっきりわからないのですよ。

というのも、この間の「課題の記事」で見られたように選考会で勝ち残って世界戦に出たいのかというとそうでもなく、むしろ嫌っている状態です。そういう人は日本1にもなりたくないのかなあとか個人的に推測しています。

となると、なぜ皆さんは選考会を目指すのでしょう?それが疑問です。

こっちのプレイヤーはかなり一生懸命です。というのも、National Tournamentに出るために地区予選をがんばるという人が結構いるんですね。もちろん、ゲームを楽しむためという人もいるんですが、それでも目的ははっきりしています。代表選手もまた秋葉原に行きたいとか言っていますし、目的があるので、かなりがんばりを維持できていると思うんです。

一方、日本のプレイヤーのブログを見ると「選考会に出たい!」という人はいっぱいいるのですが、その理由が書いていないブログが多い。もちろん何人かは書いている人もいますが、それでもあまり具体的ではないなという印象です。

目的がはっきりしていれば、おのずとがんばります。そして力が出せます。客観的に見ていると、日本のプレイヤーはその「目的」にかけていて、どこか実力が出せていないような気がするのです。もちろん、地方によって大会のばらつきもあり、不利な人も多く目的がもてないという人もいると思います。しかし、そうでない人もあまり確固たる目的がないように思えるのです。

一度、自分が「なぜ選考会に出たいのか」というのを見つめなおしてみてはいかがでしょうか。その答えがわかったときに、自分の行動に自信が持ててがんばれます。これは受験とかでも一緒ですね。ただ「偏差値の高い大学に行きたい」と思ってがんばるよりも「有名な教授の下で物理学を勉強したいからあの偏差値の高い大学に行きたい」と考えたほうが持続すると思います。理由が力を与えてくれるわけです。

一度自分に問いかけてみてください。「選考会に出て何をする?」「日本一になりたい?」「世界一になりたい?」という風に。
posted by ブラック・マジシャン at 20:28| シドニー ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

Regional League

Next week, the last reginal league will be held at Sydney Card Game center. I will not be able to take part in this tournament, however, I want everyone to have a good game.

In Australia, the winner who win this game can take part in National League in Brizben. If you take part in this tournament, you will go here by plane because Brizben is very far from Sydney.

来週、こちらでは最後の地方大会が開かれます。参加することはできませんが、みんな健闘してほしいなあと思います。

オーストラリアでは、この大会に勝ち進むと今度はブリズベンでの国内戦に出れます。ブリズベンはかなり遠いので、この大会に出る場合飛行機で現地に向かうようです。
posted by ブラック・マジシャン at 19:57| シドニー ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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