2018年12月25日

Special Signature to Save a Soul.GRIDMANのまとめ その2

前回の考察の続きです。

2010年代のヒーロー像とは?その解答は普遍的なヒーロー像

6話の時の考察で、グリッドマンは今の時代にどのようなヒーロー像を提示するのかと疑問に思っていたのですが、最終回は見事な解答をしてくれました。前にも述べたように、グリッドマンはただ怪獣を倒すヒーローではなく人の心を救うヒーローだと述べましたが、まんまその通りが今回の解答です。

21世紀に入り、宇野常寛の言葉を借りれば「個人の価値観のバトルロワイヤル」の時代になってしまいました。価値観が多様化されたけれども、その価値観同士がぶつかり合い、ゲームに勝ったものが生き残る殺伐とした時代になってしまいました。そんな潮流を受け、平成仮面ライダーがバトルを繰り広げている一方で、グリッドマンは価値観がいかに多様化しても変わらない普遍性を打ち出しました。


「小さな存在であっても、

苦しんでいる人を救う!

それがヒーロー」



グリッドマンはツツジ台とアカネを救いましたが、これは別に全世界の人間の命がかかっているわけではないんですよね。SSSS.GRIDMANはアカネという少女の小さな存在を救った小さな物語に過ぎない。けれど、どんなに小さな存在であっても助けてくれる。それがグリッドマンでした。

アンパンマンを作ったやなせたかしも同じようなことを述べています。やなせたかしは、第二次大戦の時、「正義のための戦い」だと周りに言われ、戦地へ向かいましたが日本は敗北を迎え、自分が信じていた正義はひっくり返りました。その経験を受け、やなせたかしは「献身と愛、すなわち目の前にいるおなかのすいた人に食べ物を与えることは変わらない正義だ」という信念の下、アンパンマンを作り出したというのは有名な話です。

その流れをグリッドマンは組んでいました。現に、特撮時代の倒すための必殺技はアレクシスには通じず、修復に使われていたフィクサービームが決め手になりましたからね。特撮時代は武史の組んだ破壊プログラムによるグリッドハイパービームでカーンデジファーを消滅させましたが、アレクシスは封印しました。

武史のカーンデジファーの否定=グリッドハイパービームだったのが、今作ではフィクサービームによる修復が決め手となっており、これはうまい対比構造でした。グリッドハイパービームは武史の「今までの自分の否定・乗り越え」=「成長」のメタファーだったのが、フィクサービームの「修復する力」=「他者を救う」という構造に変わってるんですね。

価値観が多様化し何が正義かはわからない。けれど、目の前の苦しんでいる人に手を差し伸べる。それはどこへ行っても変わらない正しいことだ。正義は簡単にひっくり返るが、空腹の人に食事を与えることは変わらない正義であると考えたやなせたかしと同じ発想です。

Special Signature to Save a Soul
1クールという短い期間でありながら、ここまで示唆に富んだ話を見れてとても幸せでした。それが自分が子供のころ見ていたヒーローがよもやこんな形で帰ってくるとは思いもしませんでした。

グリッドマンは特撮界隈では「早すぎた名作」と言われていますが、世間的には認知度が低いヒーローです。今から見れば「おっ!」と思う話もありますが、良くも悪くも昔の牧歌的な低予算の作品でした。認知度ではやっぱり仮面ライダーやウルトラマンには勝てませんしね。

しかし、そのヒーローが現代社会の現実認知をしながらも、肯定的な価値観を提示してくれた。そして、それが多数の人の心に届いたというのが素晴らしいです。多数の人の心に届いた証拠に、最終回放送時はTwitterのトレンドで1位、しかも世界では2位の座を得ています。これってすごいことですよ!

SSSS.GRIDMANは、毎回毎回ホームランかヒットを連発し、最後の最後で満塁場外ホームランを放ってコールド勝ちした勢いのアニメでしたねえ。こんな気分味合わされたの初めてです。

25年の時を経てこんな形で帰ってきてくれて本当に感謝です。制作してくださった雨宮監督、Triggerの皆さん本当にお疲れさまでした。感動と素敵なメッセージをありがとう!
posted by ブラック・マジシャン at 00:50| 兵庫 ☁| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月24日

Special Signature to Save a Soul.GRIDMANのまとめ その1

6話の放送が終わった段階で考察記事を書いたり、Twitterで感銘を受けた人のツイートを引用させて記事を書いたのですが、私が求めていた要素をすべて網羅し、きれいに消化したうえで今の時代にストンと入るメッセージを送ってくれたと思います。今回は最終回を見たうえでの考察をしようと思います。

SSSSの意味
まず、タイトルのSSSSですが、監督に言わせると意味がないということだったのですが、ばっちり最終回で出してきました。真のグリッドマンにアクセスフラッシュし、アクセスコードのGRIDMANを打ち込んだ際のモニターに表示されたのはSpecial Signature to Save a Soulでした。英語の先生していますから一瞬で意味が分かりました。

「魂(心)を救う特別な署名」


これがSSSSにこめられた意味だったんですね。これを見たとき、感動の嵐が襲いました。前の記事で「グリッドマンはただ怪獣を倒すヒーローではなく人の心を救い出すヒーローだ」と述べたのですが、この点をしっかり制作者は理解していました。ちなみにSoulは魂という訳もあるんですが、「精神、心」という意味もちゃんとあるんですよね。うまい。感無量その1

エヴァを超えた瞬間
アカネは自分の世界に引きこもりましたが、全然幸せそうではありませんでした。9話の感想でツイートを引用しながら感想を述べたのですが、アカネは自分を肯定してくれる人間たちを創造し、気に入らない人間は怪獣で消せる力を持っていながら全く満足できていませんでした。それは、自分の価値観に縛られ、窮屈な心の中(ゴミ袋だらけの部屋がそれを表している)にずっといるからだと述べました。

理想化された世界に閉じこもることができたアカネでしたが、その実自分の価値観に縛られ、幸せを感じられずにいたわけです。これは昨今の日常系のアニメや異世界転生ものの作品への明らかなアンチテーゼだと思います。

制作者はちゃんとその意図を持っていたようで、フィクサービームを照射されたアカネの前に、ドアができます。

アカネは血塗られた手(=取り返しのつかないことをしたことの象徴)でそのドアノブを握っていますが、開けて外に出ることができずにいました。そこに、声をかけたのがグリッドマン同盟の六花・内海・裕太の3人だったのです。この時のセリフをそのまま引用しようと思います。


六花「大丈夫、アカネは一人じゃないから・・・。」

内海「みんな万能じゃないから、他人を必要とするんだ。新条さんが誰かを必要とすれば、この町だってきっと広がっていく!」

裕太「この町だけじゃない。きっと、新条さんの世界も!」

アカネ「私に・・・!広い世界なんて無理だよおお!」

六花「だから私たちを頼ってほしい!信じてほしい!!そのための関係だから・・・。」

アカネ「私との関係・・・?みんな私の・・・私の・・・友達!ここは私が作った世界だから、この世界に私はいちゃいけないんだ!自分の意志で帰らないといけないんだ!!私の・・・場所に!!」(ドアを自分の意志で開ける)

このシーンを見るたびに私は泣いてしまいます。本当です。すごいカタルシスです。このシーンが、この作品の伝えたいメッセージだと確信しています。

「人間はだれしも不完全な存在だからこそ、他者を求める。他者とつながることで自分の世界も広がっていくんだ。しかし、広い世界を自分一人で生きていくことは難しい。だからこそ、他者を信じ、関係を作っていくのだ」

他者とのつながりの葛藤を描き、「他人を傷つけながらも現実を生きていかなければならないんだ」と伝えたのがエヴァンゲリオンのメッセージで、今でもその葛藤に庵野監督は苦しんでいるようですが、そのメッセージをグリッドマンは超えていったと思います。他人と共存することで自分の世界も広がる。他者を大切にし、信じることが大切なんだと伝えているのです。

最初、安易な人のつながりでアカネを救うのではないかと心配していたのですが、その心配は杞憂でした。グリッドマン同盟は仲たがいしながらも、仲直りを繰り返し、友情を深めていきました。そして、自分の世界に閉じこもることの限界と、人間に拒絶される現実認知も描いたうえで、このセリフが述べられたからこそ、この発言は「安易な人のつながり」ではなくなり、すとんとメッセージとして素直に受け止めることができました。

そして、特筆すべきはこのメッセージにたどり着くのにかかった時間はたったの12話分です。普通のアニメだったら1年かけても到達できない域にグリッドマンは達しているのです。これはすごいことですよ。

「平成」を総括したSSSS.GRIDMAN
1クールでこの域に達する芸当ができたのは、今までのロボットアニメと特撮があったからこそだと思います。Triggerはもともとエヴァを作ったガイナックスから派生した会社なのでエヴァの影響はやっぱり大きいんだと思います。直後のスタッフのラジオ放送を聞いたのですが、雨宮監督は16年前からこの企画をやってみたかったとのことです。

雨宮監督がフィギュア王でのインタビューで告白しているように、90年代のロボットアニメのバンクシーンのノリを引き継いでいます。そして、物語の後半になると90年代ロボットアニメを破壊したエヴァみたいな動きをするナナシBが90年代合体ロボットの象徴たるフルパワーグリッドマンを打ち破ってしまいます。これは90年代のロボットアニメの潮流をうまく表現していると思います。

また、日常の描写は徹底的にリアリティを追及していましたが、これは日常系のアニメの流れを意識しています。「終わらない日常」を目的もなく楽しく消費し続けるというのが日常系アニメですが、そのむなしさはアカネを通じて描写されていますよね。

そして、ツツジ台もコンピューターワールド上の世界であることが作品でほのめかされていますけど、アカネはこの世界にやってきているため、異世界転生ものの流れも汲んでいるといえます。

つまり、SSSS.GRIDMANは平成のサブカルチャーの事象をすべて含んでいるんですよね。そして、その限界をアカネを通じて描き、そして「現実に戻りましょう」とメッセージを送っているわけです。これが鼻につく人もいるのかもしれませんが、エヴァのように「気持ち悪い」と突き放したものではなく、温かく送り出そうとしているのもわかります。

「アカネとずっと一緒にいたい」この願いが叶いませんように 本当の友達ならば・・・
そのことがわかるのが、戦いの後のアカネと六花とのやり取りです。六花はアカネのやってきたことをすべて受け入れました。この時のアカネは、横に並びながらですが六花の顔を見ています。ここでやっと六花と向き合うことができたわけなんですよね。今までスタッフもアカネは六花と向き合っていない(文字通り体も向き合っていなかった)と言っていたわけですが、やっと彼女と向き合えた。

そしてパスケースを渡され、「ずっと一緒にいたいという願いが叶いませんように」と言われてアカネは現実世界へと戻っていきます。このセリフは「アカネのことは友達と思っている。けれど、あなたにはあなたの世界があるのだから、そこに戻りなさい。それでも私たちはいつも一緒だよ」と言っているわけですよね。アカネが本当の友達だから、言えるセリフだと思います。

グリッドマン同盟のやり取りを見ていると、友達地獄に苦しむ人たちへのメッセージもあると思います。自分の本心を打ち明けてもいいんだ。関係が崩れてしまってももう一度関係を作り直せばいい。友達だと思っているなら、その人を信じよう。

そんなメッセージも私は受け取ることができました。内海の「その時はまた友達になればいい」はすごく響きますよね。

長くなったので続きはその2で。
posted by ブラック・マジシャン at 23:35| 兵庫 ☁| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

圧倒的感動!感涙!感謝!!SSSS.GRIDMAN感想その11

文句なし!感動の嵐!SSSS.GRIDMANが感動の最終回を迎えました。何度もリピートで見たり聞いたりしたんですが、毎回泣きます。本当です。本当に素晴らしいアニメです。当時世代としては圧倒的な感謝、感激、感無量!

まず、怪獣化したアカネはウルトラマンティガのガタノゾーアを思わせる怪獣に変貌しました。鳴き声がアカネの悲鳴そのもの、またデザインもまがまがしさと同時に自分の殻に閉じこもるアカネそのものを表すものになっていました。しかも、特撮版最終回で、カーンデジファーが現実世界に進出しようとした際に使った触手もデザインに組み込まれています。本当にうまい。

この怪獣の相手をしたのが、アカネが生み出した怪獣であるアンチです。アンチは怪獣の中に取り込まれているアカネを救い出すため、内部に収納された顔を引っ張り出し、内部に突入。内部で過去自分が殺めた人間と向き合わされ苦しむアカネをその手で救い出します。これも3話でアカネがアンチの上で笑っていたシーンを踏襲していました。自身の創作物に救い出されるというのがなかなかな構造ですね。

アカネが救われた瞬間、アレクシスは容赦なくアンチの胸を串刺しにしてしまいます。怪獣から落下するアンチ。呆然とするアカネを取り込み自身も巨大化します。

一方、グリッドマン同盟サイドは六花をスカイヴィッターで回収し、内海も病室から連れ出します。自分は何もできないと愕然とする内海でしたが、立花の言葉により自分が裕太の友達であること、その友達の裕太が来てほしいと言っていることを受け、行動を共にすることを決意します。喧嘩しながら関係を作ってきた彼らだからこそできる描写ですね。

ジャンクの前に戻った裕太のプライマルアクセプターが、特撮版のアクセプターに変化し、新世紀中学生たちにもアクセプターが与えられます。アクセスフラッシュの叫び方が、特撮版を踏襲したものに変化し、さらに死にかけたアンチもアクセスフラッシュし全員でグリッドマンに変身!その姿は特撮版の我々がよく知るグリッドマンでした。

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この時、原曲の『夢のヒーロー』が流され、当時世代である私は狂気乱舞しました。デザインを今風にリファインしたが、最後はやっぱりこの姿でないとねという制作者側の意図が読み取れますし、このアニメが特撮グリッドマンの正統続編であることを印象付けました。素晴らしい。

アレクシスとの戦いは、特撮時代に使用したすべての必殺技を使用し立ち向かいます。しかし、アレクシスは不死身の体を持つ存在で、自らの虚無感を埋め合わせるためにアカネの情動を利用していたことを告白します。無限の再生力の前に苦戦するグリッドマン!

手に汗握る攻防でした。しかも、この戦闘はすべて手描き!さらに特撮時代では技術的に無理だった「上下のない世界観での戦い」を意識した動きになっています。コラムでも再現不可能です!手描きのアニメだからできるんですよね。

パサルートを開き、別の世界に逃げようとするアレクシスはグリッドマンにとどめの一撃を加えます。グリッドビームで応戦したグリッドマンですが、グリッドビームはかき消され、グリッドマンは吹き飛ばされてしまいます。しかし、グリッドマンからあふれた粒子がコンピューターワールドを修復する姿を見たとき、グリッドマンはフィクサービームを放ちました。
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この瞬間、アレクシスと同時に私は「フィクサービームだとおおおおお!?」とテレビの前で叫んでしまいました。それくらい衝撃的でした。フィクサービームは、特撮版で怪獣を倒した後に使うコンピューターワールドを修復する技なんですが、裏設定で人間の心も直せるという能力も持っていたのです。それをアカネに照射し、アカネの心を治そうとしたのですね。

そして、このシーンのグリッドマン同盟とアカネのやり取りが泣ける。これは別の記事で考察をしますけど、このシーンを見るたびに涙腺が崩壊してしまいます。というか、このシーンはエヴァンゲリオンへの明らかな解答なんですよね。エヴァが乗り越えられなかったテーマをこのシーンは乗り越えていった。そう私は思っています。

フィクサービームを受けたアカネは心を開き、ツツジ台が元通りに修復、しかも地球規模の世界に世界が広がりました。アレクシスは力を失い、グリッドマンの拳による一撃で敗北、封印されてしまうのでした。

救われたアカネは六花に自分の犯してきたことを懺悔します。この時のアカネが本当の彼女自身だったと思うのです。弱くてずるい自分を六花は受け入れます。そしてアカネのために購入していたパスケースを彼女に渡す六花。どこにいても一緒だというのが意図だとアカネに伝えます。

そしてアカネに最後の願い「『アカネとずっと一緒にいたい』この願いが叶いませんように」と伝えます。その言葉を聞いたアカネはまとめた荷物とエアコン(笑)ごと消滅するのでした。この言い方は本当の友達だからこそ、言えるセリフだと思います。「本当は一緒にいたいんだけど、もうこの世界に迷い込んじゃだめだよ。離れていても一緒だよ」というのが意図ですよね。

そして、グリッドマンとの別れも描かれました。この時、グリッドマンたちがいた背景は、グリッドマンが変身する際にいるジャンクのなかです。その中でグリッドマンは特撮版のセリフを踏襲した別れのセリフを伝えます。そして「本当に信頼できる友達を持つことの大切さを『改めて』思い知った」と特撮時代のことも踏襲したセリフを言ってくれます。ああ、このシーンも泣けるんですよね。

1話と同じ情景が映し出され、分裂した星は再び一つになり、特撮最終回と同じくハイパーワールドの情景の一部が映し出されてグリッドマンたちは帰っていきました。ツツジ台はアカネを失いましたが存続し続け、裕太の両親も帰ってきます。アレクシスに刺されたアンチはアノシラスに救われていました。初代のアノシラスも背景にいるのが素晴らしい。アンチの包帯が取れるとその下には青くなった瞳が。青と赤の瞳を持つアンチは、怪獣と人間の両方を併せ持つ存在としてアカネの作ったツツジ台を守ってくれるでしょう。そんなことを思わせるシーンでした。

そして、最終回のサブタイトルの直後に実写の映像が差し込まれます。そこには見覚えのあるパスケースとベッドから起き上がる女の子の姿が!このシーンを見た私は『トリガーめ、やりやがった!!』と絶叫しました。サブタイトルの「覚醒」の意味がここで回収された上に、アカネが現実世界に帰還したことを示しています。そして、天井を見上げたアカネの首の角度は、OPのグリッドマンと同じ角度。ここでSSSS.GRIDMANのタイトルがかぶさるという憎い演出!!

こりゃすごい。脱帽しました。本当に「Triggerめ、やりやがった」とずっと笑っていましたよ。これは元が特撮だったグリッドマンだからこそできる秀逸なラストです。いやー恐れ入りました。

別記事では、この作品のまとめをやろうと思います。私が求めていたテーマをきれいに描き切り、そして希望の持てるラストを提示してくれました。この作品に出会えて本当に良かった!雨宮監督を含め、制作者の皆さんには圧倒的な感謝です。
posted by ブラック・マジシャン at 22:14| 兵庫 ☁| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

決戦!大怪獣総進撃 SSSS.GRIDMAN感想その10

いよいよ物語は佳境に差し掛かりました。今回も面白くて話に引き込まれました。

今回は前回の裕太が刺されたシーンからスタート。アカネのカッターが血まみれになる程ブスリと刺された裕太。アカネはジャンクもついでに壊してそん場から去って行きました。それを受けてOPもカッターが血まみれな状態に差し替え。さらにアンチの場面がグリッドナイトに差し替えられています。

前回でベノラが破壊されたことにより、町中はリセットされることはなく被害はそのまま。大災害級のレベルの自体が発生しています。電話も水道も使えない状態になってしまいました。刺された裕太は六花ママの車で病院へ。急所は外れているにも関わらず意識不明のままです。

アレクシスは執拗にアカネに怪獣を作らせようとします。が、アカネは怪獣を作れないと拒否、アレクシスは今までの怪獣を復活させ再び街で暴れさせます。

そこに現れたのがグリッドナイトに覚醒したアンチでした。アンチは六花に助けられた恩義から怪獣たちと戦います。ポジション的にはグリッドマンシグマのそれですね。アクセプターも右腕にあるし。

しかし数に押されてしまい徐々に劣勢に立たされます。自身に作り出したヂリバーとメカグールギラスに苦戦するアンチ。アカネのセリフと被せてドリルで攻撃されるのが憎い演出です。

アンチが戦ってる頃、裕太が目覚めないことを怪しんだ新世紀中学生たちは裕太がいるときにジャンクが点いていることに気づき、裕太とジャンクが繋がってることに気づきました。そこで彼らはジャンクを修理することに。ジャンクの修理場面は特撮版で直人たちがジャンクを組み立てるシーンと被せています。しかも、グラフィックボードまで特撮版のまま。起動時はSSSS.の表示が現れました。タイトルの伏線がここで回収されたわけです。

ジャンクが起動すると裕太も意識を取り戻しました。しかもここで記憶が戻り、実は自分が裕太に宿ったグリッドマンだったということが判明。裕太は記憶喪失ではなかったわけですね。グリッドマンがなぜ裕太を選んだかは美味しいところで会話が切れてしまい、次週に持ち越し。これはアニメ内で完結して欲しいですね。

登場人物たちのドラマは、全員が自分を見つめる作業をしています。今まではあくまで他者との人間関係に悩んでいた彼らがようやく自分の立ち位置を見つけ出しました。裕太は自分が何者か認識し、内海はアンチと交流することで自分の中の矛盾に気づきました。

六花に関しては自分が作られた存在であってもアカネの友達でいたいという気持ちをアカネに伝えます。これが六花のたどり着いた答えなのです。

面白いのがここに至っても尚、一貫してアカネは六花と向き合っていません。メガミマガジンのインタビューで述べられていたのですが、アカネは六花が特別という割に精神的にも身体的にも全く向き合っていないのです。画面上でも彼女らの会話は文字通り向き合っていません。アカネはバスの中で自分から六花の後ろの座席に移動しているし今回も横並びで座り、顔を合わせていないのですね。

アカネが六花の言葉から心を開きかけたときアレクシスが割って入ります。怪獣を作らなくなったアカネ自身を何と怪獣に変えてしまいます。ここで11話が終わってしまったので来週の最終回に持ち越しです。本当に続きがきになるところで終わりましたね。

残された謎は、アカネがどうして今の世界を作り上げたのか、裕太がなぜグリッドマンに選ばれたのか、アレクシスの正体は何かというのが謎になっています。この辺をどう処理してアレクシスを倒しアカネの孤独を解放するのかがポイントになっていますね。

物語としては短いのによく練られていてかつうまいです。承認を求めていて汲々としていた登場人物たちが自分と向き合い答えを出して行く。このプロセスが丁寧に描かれていて本当に感動しました。他人を受け入れず、他者に攻撃的なアカネと、喧嘩しながら互いを認め合って行くグリッドマン同盟の対比構造もうまいと思います。この事件を通し、彼ら彼女らはアイデンティティを確立させて行くんでしょうね。

どのように物語を終結させるか本当に楽しみなんですが、今週土曜日は出張に出ていてグリッドマン見れません。ブログ更新も翌週になってしまいます。あー悲しい。
posted by ブラック・マジシャン at 10:07| 兵庫 ☀| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月09日

新生!グリッドナイト!!SSSS.GRIDMAN感想9

友達のHUYU君にLINEメールで「泡吹いて倒れるほど面白かった(10回目)」というメールを送るくらい面白かった10話。本当に10回分毎回毎回驚きだらけで本当に面白い。TRIGGERと雨宮監督の本気を見ました。

今回は、エヴァンゲリオンのオマージュもふんだんにやりながら、アカネの内面が崩壊しつつあることを描いていました。最初に出現した怪獣 ナナシは、本当にあっけなくフルパワーグリッドマンに倒されましたが、その中から出てきた怪獣が本当にアカネの心情を表す恐ろしい怪獣でした。

アカネがいつも怪獣を作っているカッターナイフですが、あれには元ネタがあって特撮版33話「もう一人の武史」で武史が自分のドッペルゲンガーのタケオを殺そうとしたときに使った凶器なんですね。この時は、タケオが幼少期の武史に変わってしまい未遂に終わってしまいました。

そのカッターナイフをモチーフにした話が10話です。まずカインロッグが劇中内で「毒煙怪獣」と呼ばれた風景の怪獣の首を次々と落としていき、破壊していきました。前回で物心ともに追い詰められたアカネの「このどうにもならない世界を破壊したい」という願望がそのまま表れているんですね。

自分が考えた理想の世界も窮屈そうと裕太に看破されています。これは私の前回の記事と同じ考え方です。理想の世界なのに窮屈。承認欲求と自意識に縛られたアカネの苦しい心情を表していると思います。

そして、中の人ことカインロッグは特撮の動きにこだわった本作の縛りを一切無視し、縦横無尽の予測のつかない動きでフルパワーグリッドマンすら圧倒します。動きが本当にアニメもしくはCGでないと表現できない動きで、度肝を抜かれました。戦闘シーンはこれまで特撮とロボットアニメのお約束を守っていたのに、ここにきて完全無視の敵を出す。それが最強形態のグリッドマンも圧倒するというのが絶望感すら感じました。

オマージュもしっかりしています。90年代前半のロボットアニメのお約束を、打破したのが「エヴァンゲリオン」でしたが、レーザーの打ち方やフルパワーグリッドマンの装甲をはいでいく様はまさしくエヴァの暴走状態をほうふつとさせます。この辺はロボットアニメの歴史を追っている感すらあります。

そして、ここにきてアンチがグリッドマンを助け、ついに自身がグリッドマン二代目、「グリッドナイト」に転生しました。いやー、この流れは本当に王道かつ反則。グリッドナイト自体、企画段階で終わった没ネタなんですけど、それを拾ってくるとは恐れ入りました。2月に来るグリッドマンシグマのコラムではグリッドナイトについても言及しないとだめですね。武史の話や最終話は本当にシグマのコラムでやりたいです。

そして、まだまだ衝撃の展開が続きます。アカネがジャンクの秘密を知ってしまい、裕太を持っている愛用のカッターナイフで刺してしまいます。特撮版では未遂で終わった人殺しを同じカッターでやってしまうというのが特撮世代としては泡吹いて倒れるレベルです。33話は武史のなかにも良心があって、最後に救われるという展開だったのですけど、今回のアカネは容赦なく刺しました。

1990年代後半は猟奇的な少年犯罪が取りざたされた時期だったんですけど、その時代の闇を象徴しているかのようです。武史の時はぎりぎり踏みとどまっていたものが、90年代後半になってタガが外れた。そう考えると、これも時代の変化ですよね。

確実にグリッドマンは「平成」という時代をまとめようとしている気がします。90年代ロボットアニメ・特撮、エヴァ、00年代のセカイ系、日常系すべての要素が詰め込まれてるんですよね。そのうえで、「理想化された日常」の虚無感を描いてる。

脚本家の長谷川氏いわく、ラストまでノンストップとのことですが来週も見逃せません。いやー、本当にグリッドマン面白いわ。
posted by ブラック・マジシャン at 19:30| 兵庫 🌁| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月03日

力がだめなら精神で!SSSS.GRIDMAN感想その8

前回のフルパワーグリッドマンに完膚なきまでに叩きのめされてしまったアカネは、ハードウェアでの勝負ではなくソフトウェア、つまり精神攻めを敢行してきました。「夢・想」というタイトルは、裕太たち3人が夢を見ているという状況と、アカネが自分の願望を投影した夢を彼らに見せているという二重構造のサブタイトルでした。

そして、今回はドラマの演出が神がかっていました。今日、Twitterのツイートを見ていたらいくつか深い考察をしている方がいらしたのでご紹介します。

まず、彼らの精神と画面の風景がリンクしているという考察がこのツイート。



このツイートを見た後、遮断機に注目しながら9話を見直すとなんとびっくり、遮断機の場面ごとにそれぞれの夢に切り替わっていくのですね。この遮断機で場面転換の役割をしつつ、裕太・六花・内海の3人が「断絶」されていることを示している。しかも警告音がなっていることから彼ら3人が危険状態にあるということを暗に示しているんですね。この演出はすごい。

そして、場面ごとの天気もそれぞれのキャラクターの心境を映し出しています。特に、夢攻撃を打ち破られたアカネのシーンは、彼女の悲しみを象徴するかのように雨が降っています。だんだん曇っていくのが心憎い演出ですね。そしてこの雨の演出は3話のアカネの勝利シーンとは好対照です。あの時は、雨が降ったのが止んでいきアカネの晴れ晴れとした勝利の心境を表現していましたが、今回はその反対にどんどんアカネが追い込まれていきます。

このように、背景や場面を使ってそれぞれの心境を視覚的に表現しているのはうまいと思いました。3話と対照的であることには気づいていたのですけど、このあたりに自力で気づければなあ・・・。

そして、ゴッドゼノンの後継機、パワードゼノンが登場!ちょうどスーパーミニプラでゴッドゼノンを作ったところだったのでこの登場にはたぎりました。必殺技のジャンボセイバースラッシュは、特撮時代、ゴッドゼノンのインスピレーションを与えたジャンボセイバーから来ていますね。この辺りも憎い演出だ。

もう一つ感銘を受けたツイートがこちら。アカネの状態について深く指摘しています。



この考察には膝を打ちました。私もアカネは現代人の承認欲求の闇を描いているキャラクターだとブログで述べたことがあるのですが、承認欲求を自在に満たせるようになったとした後にやってくるディストピアなんですよね。都合の良い人間を配置し、承認される世界を作っても今度は自分の心や価値観に縛られてしまう。アカネがみんなにクラスでもカースト1位で、かつ皆に嫌われない設定にしているはずなのに満たされていない理由がここにあるわけですよね。

リア充なんて幸せじゃない。

リア充の向こう側では、

自分の心や価値観に縛られ、

押しつぶされてしまう。


なんという深いメッセージなのでしょう!

そしてそのメッセージに気づかせてくれたツイートを同じ方がされているのでご紹介します。



アカネを通じて私は「友達地獄」(周囲になじむために本来の自分を表現できないという苦しみ)を表現していると考えています。話が進むにつれて、彼女はこの友達地獄で負けてしまったか、押しつぶされてしまったのではないかと。その「本来の自分」を受け入れてくれる恋人=裕太、同性の友達=六花、異性の友達=内海に夢の中でさえも拒絶されてしまった。この痛手は相当なもんだと思います。

はっきり言ってこの追い込み方はやばい。前回で怪獣オタクとしての矜持をコテコテなグレート合体ロボットヒーロー(フルパワーグリッドマン)に完膚なきまでに叩きのめされ、今回は人間としても拒絶されるという恐ろしい追い込み方。これどーすんの?グリッドマン助けることができるの?どうにもならない絶望を描いてぶん投げるのか、安易な人のつながりで救うのか、想像がつきません。

思いもがけない解答が用意されているとしたら、ウルトラCですね。円谷プロなだけに。過去のグリッドマンは武史の心を救いましたが、現代人の心の闇を抱えたアカネを救えるのでしょうか?今後に期待!
posted by ブラック・マジシャン at 21:40| 兵庫 ☔| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月25日

超合体超人!フルパワーグリッドマン!!SSSS.GRIDMAN感想7

はっきり言って今回は神回です。ついにグリッドマンの最強形態が登場!怒涛に展開です。

まずは、グリッドマンのお約束メカ怪獣の登場です。グリッドマンは予算が限られた番組制作だったためスーツの流用が多用されてメカ怪獣が多数登場していました。今回もそれに則り、1話で登場したグールギラスの強化型であるメカグールギラスが登場しました。メカグールギラスを文化祭の日に暴れさすとアカネが裕太らに宣戦布告。

アカネに動きに内海と六花が対立してしまいます。六花はアカネを説得したい、内海はグリッドマンで迎撃しないといけないという意見対立です。六花はアカネとバスで話しましたが、逆に自分が怪獣から作られた存在と知って愕然とします。

アカネの口からこの世界の人間はアカネが作った人工物であると明言されました。アカネは自分が一番で要られる世界をコンピュータワールドに作ったんでしょうかね?でも視聴者の我々の目で見ると全然満たされていないのがポイントです。怪獣を暴れさせて孤独を満たそうとしてるように見えますがどんな心境なんでしょうか。

アカネを止めるために出力を抑えてグリッドマンが文化祭に登場。先にグリッドマンで出ることで学校の関係者を避難させるという手にでました。アカネもメカグールギラスをけしかけ戦闘開始!グリッドマンのサイズがいつもより小さいのが絵的に面白いです。

そしてサイズを小さくして出撃した理由がアシストウェポンを全て出すためだったのです。アシストウェポンが全てグリッドマンに合体!超合体超人フルパワーグリッドマンが爆誕!ここのバンクはソルグラヴィオンのオマージュとグレートマイトガインのオマージュでした。格好良い!

フルパワーグリッドマンはメカグールギラスの攻撃を諸共せず圧倒、フルパワーグリッドスラッシュでメカグールギラスを叩きのめします。このシーンは明らかグレートマイトガインの真っ向唐竹割りのオマージュです。これは格好良い。

アカネをして「あんなのもうロボじゃん!」と言わしめるほどロボしていました。勇者世代感涙。

というわけで8話目にして最強形態が登場しました。フィギュアでもこの合体は再現可能らしく各社が紹介記事出してます。深夜3時の段階でメガハウスのブログ落ちてます。なんという反響!グッドスマイルカンパニーの製品もメガハウスの商品も両方購入しますが今から楽しみだ。届くまでの間に徹底的にシーン研究してバンク再現させる予定です。
posted by ブラック・マジシャン at 02:47| 兵庫 ☀| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月18日

アレクシス・ケリヴとの会食 SSSS GRIDMAN感想その6

今日のグリッドマンはいよいよ裕太がアカネと接触。アカネが裕太の家に忍び込み自分の正体を明かしました。やっぱりあざとい描写をしながらなのは相変わらずですけど。

その後中華料理店でアカネと食事をしましたがなんとそこにラスボスであるアレクシスが登場。前代未聞のラスボスとの食事タイムと相成りました。この絵面はシュールすぎて思わず爆笑しました。ちなみに中華料理店でやってたテレビ番組はその昔コミックボンボンで連載していたウルトラ超闘士激伝です。相変わらずマニアックですねー。

今作のグリッドマンは単体では空が飛べないようでスカイヴィッターに乗って飛行していました。大空合体スカイグリッドマンも登場。グリッドライトセイバーで怪獣本体を倒していました。また、アンチに対してスカイヴィッターが板野サーカスで攻撃。もちろん今回は怪獣デザインで板野氏が関わっています。

最初内海も立海も裕太の話を信じていませんでしたが、怪獣との戦いで空の上の光景を目撃したら信じざるを得なくなってきました。街の外には何もなく天井には街のような景色が広がっている。この描写はまさにコンピュータワールドそのものですね。

ところで、宇野常寛の評論にはまっているんですが、けいおん!などの日常アニメは「理想化された」日常を描きアニメファンの心を掴みました。これが震災以後の世の中になると日常の中に非日常が混在するようになり作品にも反映されるようになったという内容の話が載っていました。

GRIDMANは今の日常と非日常現実とバーチャルが混在した世界を描いていそうですね。実は現実と思っていた世界が虚構だったというどんでん返しが待っていそうです。そう考えるとゾクゾクしてきます。

これ見よがしに授業の内容が「本当の自分を出せない」と教師が説明していましたが伏線ですね。3話の授業内容もマージナルマンの話でしたが、その揺らぎを描くのも目的のようです。また、立海の怪獣に興味ある女子高生なんていない発言も意図がありそうです。

裕太はラストで怪獣を倒すだけが使命ではないことを理解しました。アカネがどのように変容するか楽しみです。
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2018年11月11日

SSSS. GRIDMANここまでの話のまとめ

中盤にさしかかったので、ここまでの話でわかる部分を考察していきます。

アニメと実写のドラマと特撮の融合
最初立花やアカネのデザイン見て「あざといな」と思ったり、フェチな描写や抱き枕など順調に萌え豚を狙ってきていて「あざといな」と思ったりしていますが、アニメファンを取り入れるにはこうするしかないみたいですね。

ただ、ボイスドラマを聞いたり1話からの演出を見ていたりすると、実写寄りの描写に力を入れていることがわかります。1〜3話は日常パートは環境音だけで状況を説明していますし、背景美術も実写を取り入れたかのようなリアルさがあります。また、高校の先生をしているのでわかるのですが、今時の女子高生はあんなもんです。特に大きな問題は起こさず、グループを作ってなれ合っている感じ。また、ボイスドラマでクラスメートの噂話してるのも本当に描写が女子高生のそれです。

キャラデザはアニメのそれですが、中身はリアルでギャップが生まれてるんですね。だから見ていて面白さを感じるんです。

また、戦闘シーンも圧巻でCGのメリットと手描きのメリットをバランスよく配置しています。グリッドマンのデザインは線が多く複雑なデザインで、手描きではなかなか動かせないというところを、アクションはCGに任せることで着ぐるみヒーローらしさや激しいアクションができています。怪獣の描写も中に人が入っていることを意識した動かし方で特撮へのリスペクトがあります。

また、合体シーンや必殺技は往年の大張氏を意識した作画で、しかも勇者シリーズやエルドランの合体シーンを意識して手描きでバンクを作っています。手描きの場合、デフォルメの効いた作画をすることができるので幅が広がるんですね。もちろんセンスや手間が半端ないのですが、見ていて飽きないバンクシーンになっています。

フィギュア王のインタビューでもDN作画という役職を作ったり、ヒロイック作画という役職をあえて作っていると明言していますからね。特に90年代への作品のリスペクトは半端ないです。

欲を言えば、グリッドビームにもっと活躍してほしい。グリッドビームはウルトラマンで言うところのスペシウム光線みたいなもんなので、技がころころ変わるのは個人的に落ち着きません

アカネの感じている孤独は今の高校生の年代が抱えている問題
アカネが世界を作っていることがアノシラスから語られていますが、これもなかなかです。10年前から言っていますが、今の子供はコミュニケーション能力(同年代同士での人間関係を構築する力)は高いです。ただし、それと引き替えに、空気を読み合い相手に合わせて自分をうまく表現できないという課題も抱えています。友達関係が地獄になるという友達地獄ですね。

アカネはクラスで容姿端麗、カーストの上位という設定になっていますが、その実気にくわない人間たちを怪獣たちで消しています。彼女は世界の創造主で、周りの人間たちから認められているはずなのに孤独なんですよね。その孤独を埋め合わせるように気にくわない人間たちは怪獣で消していく。でも満たされないという苦しい状況にあります。

本当はアカネは、怪獣好きな自分を認めてほしいという欲求があるんでしょうね。六花との関係も気になるところです。

この点は、1990年代の武史と正反対です。90年代までの友達像は、仲良くなりたいけれど自分が出せずに根暗になるというものですが、2010年代の友だち像は一見根明に見えるけど本当は寂しいという点が違います。承認欲求の現れ方が明らかに1990年代と違うのが面白い。

2010年代のヒーロー像とは?
今気になるところは、アカネがグリッドマンたちと交流することでどのように成長するかです。武史は直人たちと交流することで自分の殻を破ることを知り、他人と交流を持つように成長しました。武史の場合はどこか憎めないところもあったり共感できるところもあって一概に悪いやつではなかったんですよね。

アカネに関してはやっていることは、許されないことなんですけど、アカネをやっつけてしまうのか、なにがしかの形で救うのかが気になるところです。

1990年代の作品を見ると子供に向けた情操教育を特撮やアニメヒーローが兼ねていたところがあります。グリッドマンは、ただ怪獣を倒す正義のヒーローではなく、人の心を救うヒーローでもあったんですね。たとえば偽アノシラスの回では精神的な理由で歩けなくなっていた少年に歩けるよう励ましたり、最終回で武史を改心させたりと子供に向けたメッセージ性が強かった。また、ゴッドタンクが登場した話では電子マネーの危険性を1990年代にして描いた上で、「お金で人の心は買えないよ」というメッセージを出していました。子供を見ていることを意識してヒーローを通じて教育しているんですね。

しかし、2000年代から価値観が多様化し、平成仮面ライダーみたいな個人の正義と個人の正義がぶつかり合う複雑怪奇なストーリーが受けるようになりました。これも時代の流れですし、サブカルチャーは人間の精神性を映し出すところがあるので致し方ないところなのですが、今のグリッドマンは当時の形に立ち戻ろうとしています。

アカネの孤独をどのように解決するかが見物です。解決したら神作認定確実ですがね。

グリッドマンのコラムについて
11月はスーパーミニプラのグリッドマンが出ますので特撮を振り返るような形で書く予定です。もちろん、ACTの時にできなかった合体シーンは力入れてやります。ゴッドゼノンもちゃんと合体させたいですね。

現行のシリーズは1話目にして終盤を作成しているという例にならい劇中パートは早めに書いて、製品が出次第撮影していくという形で作れないかと考えています。アシストウェポン1個ずつでコラムを書かないといけない分量の濃さですので頑張りたいですね。DXとActi-builderは両方買いますので、片方が出次第撮影、その後にもう片方も追記する形がとれればと思います。

なんとかやるやる詐欺で終わらないように頑張らないとなあ。
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怪獣少女アノシラスとの接触!SSSS.GRIDMAN感想その5

今日は怪獣との戦いがないエピソードでしたが一気に謎を解明させてきました。

まずOPや画面の端で地味に登場していた女の子の怪獣少女アノシラス(2代目)が登場。祐太に町の現状を伝えます。アノシラスといえば特撮版の6話で登場した友好的な怪獣です。武史に操られてグリッドマンと戦いましたが、ジャンクからの音楽で正気を取り戻した経緯があります。その時の曲を祐太にきかせてるのが憎い。

そして彼女に口からアカネが敵であることが明言されました。背景の往年の毒ガス怪獣ベノラが町に霧を起こして修復したり記憶をリセットしてたんですね。ちゃんと舞台装置として機能していて面白い。

アカネ側は内海と接触。怪獣トークで打ち解けますが祐太のことは聞き出せない。アンチにも祐太を暗殺するよう命令してますので黒い女の子だこと。結局アンチは新世紀中学生に阻まれ暗殺には失敗します。今日の戦闘シーンは新世紀中学生とアンチの生身のバトルのみ。けどそこはTRIGGER、きっちり戦闘シーンは動かしています。

最後祐太がジャンクショップに行って合流しましたがボイスドラマで全部吹き飛ばされました。英語表現の課題をしないとダメということで内海は解散!ちゃんと教科名もリサーチしていてリアリティが感じられます。アニメアニメしたキャラデザしてますが日常はきっちりリアリティを持たせてるのが良いですね。

全12話ということで今回が折り返しです。今後の展開が気になります。アノシラスの先代が祐太にお世話になったという下りやかつて世界を救った中学生がいたという下りなど特撮版も意識した話になってきています。後半も期待です。
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2018年11月04日

武装合体超人!バスターグリッドマン SSSS GRIDMAN感想その4

うちの地域は野球で吹き飛ばされるのが懸念されましたがなんとか放送してくれました。友達に「グリッドマンが野球に侵略されそだぞ♪」とかOPの替え歌をメールで送ってネタにしてましたがなんとかグリッドマンは野球を撃退してくれました。良かった。

今日は全編水着回ということで美少女出てくるアニメにありガチな話でしたがきっちりクラスの関係性を描いていて面白かったです。裕太が電車の中で夢を見てましたがあれは記憶の断片そうですね。グリッドマンは何者かにやられて分裂したみたいです。また、ラストシーンいつもは山が修復されるべきところを崩壊していって行ったのがこの世界の怪しいところです。街の外は存在していないとか?きっちり話も進めてきていますので今後が楽しみです。

さて今回グリッドマンの発言でグリッドマンは最大70メートルまで巨大化できることが判明。ボイスドラマでは普段は50メートルほどの巨大化であると明言されました。この大きさは原作踏襲ですね。サイズも状況に応じて変えられるみたいなので等身大での戦いもあるかも?

今回でボラーがバスターボラーに変身、グリッドマンと合体してバスターグリッドマンになりました。バスターグリッドマンはミサイルやガトリングを装備し、ドリルが展開することでツインバスターグリッドビームを放てるようになります。マックスグリッドマンが格闘戦重視だったのを考えるとバスターグリッドマンは遠距離射撃主体の形態です。これは今後の立体化が楽しみだ。1個1個に濃いドラマがあるので見ていて楽しいですね。

ヴィットは空戦仕様っぽいですね。早く合体しないかなあ。

製品情報ですが特撮版のグリッドマンのリマスターしたサントラが発売決定!12月に出ます。これはすごい。腹巻猫氏によるとグリッドマンは100曲近く作曲されたそうですが全部入れてくるとは。12月はサントララッシュなんですがこれは買わねば。
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2018年10月28日

ジャンク処理落ち!SSSS GRIDMAN感想その3

今日のグリッドマンは新フォームこそ出なかったものの面白かったです。

今回はアカネと六花の関係性がフィーチャーされています。響のことをやたらと気にしてたのはグリッドマンと関係があると踏んでるからだけではなさそうな感じですね。

大学生のYouTubedの名前が全ておもちゃ会社の名前というのが面白い。アリイ、イマイ、ヤマト、タカトクが元ネタというのがtwitterに出てました。また今回ちらっとですがコンポイドスリーが歌ってた「二つの勇気」が流れました。カラオケで歌われててすぐに気づきました。伊達にサントラ聴いていませんよ。

また、PVでもあったパサルートを通って全員が繰り出していましたね。ただ、電線を伝ずにワープ空間っぽくなってたのが残念でした。今日日スマホやwi-fiが普及してますから電線通ってというのは時代に合わないという判断なんでしょうね。製作者側もどこまで今許される描写でリメイクするか悩んだとのことですし、これも時代の流れかなあ。

アカネちゃんのアイコンはレギュラン星人だそうです。ウルトラマンティガに登場した宇宙人でアカネはこれをバルタン星人と間違われただけで怪獣を作り3人大学生を消してしまいました。ヲタクのナイーブさもわかりますが、やりすぎでは。一目見て分からなかった自分も消されそうですね。

そして戦闘はバッチリ面白い。今日は怪獣といい勝負してましたがアンチが乱入してきたので新世紀中学生総出で出撃!・・・と思いきや、ジャンクが処理落ちしてしまいグリッドマンとアシストウェポンたちがフリーズ。昔のジャンクはアシストウェポンを全部出しても処理落ちはなかった気がしますが今のパソコンが普及した時代の特撮らしいですね。

六花が電源切って直すという荒業を駆使したのが面白い。一番強いの誰ということで先週と同じくマックスが出動。マックスグリッドマンになりネオ電導キックで怪獣を倒しました。1クールと短い放送期間なので毎回新技が出ますね。個人的にはグリッドビームにもっと活躍して欲しいですが。トドメの必殺技はパターン通りの方が落ち着きます。

最後六花が自分のせいで怪獣が出現してるのではないか不安に駆られてました。サブタイトルの疑念は彼女の想いやアカネの想いが交錯してることから付けてるんでしょうね。

話は変わりますが、グリッドマンのサントラとOP購入予定です。EDはAmazonミュージックで購入してます。OPもAmazonでダウンロード予定ですが、サントラはCD買う予定です。というのもサントラはなかなか数が売れないとのことでこういうところで買い支えないと出してもらえませんからね。ジョジョのサントラも出るのと買わないといけないプラモがあるので、12月は色々買う商品が多くなりそうです。皆さんも是非購入してください。
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2018年10月21日

剛力合体超人マックスグリッドマン!SSSS GRIDMAN感想その2

第三話では、グリッドマンの強化形態マックスグリッドマンが登場!アシストウェポンとそれぞれ合体することでフォームチェンジしていくみたいです。
まさに現代の特撮のトレンドとグリッドマンらしさが融合したナイスアイディア!ここから毎回グリッドマンの強化形態が拝めるということで期待大です。

怪獣の正体が人間ではという疑念から一度は敗北してしまうグリッドマン。しかし、実際は待機状態になっていただけでした。
今回の怪獣アンチはライバルポジションのようですね。アカネが作り出してはいますが人間態にもなれます。これはのちのストーリーで大事な要素になりそうです。

マックスグリッドマンへの合体はキングエクスカイザーの合体シーンを彷彿とさせます。だいぶ意識してそうです。腕が太くなりパワーが上がるというのがたまりませんね。ちゃんと光線技も使ってくれて最高でした。往年の勇者シリーズにならい、合体シーンは手描き!作り手はよくわかっています。グリッドマンキャリバーもバンクとして使われてましたからこの合体シーンもバンクになるでしょうね。

バンクは手抜きと思われるからか最近のアニメでは使われてませんが、何度見ても飽きない格好良さがあれば気にならないのでそのあたりを意識していると思います。

きっちり30分で終わる安心感もこのアニメにはありますね。12話のうち6話はアシストウェポンの紹介になるでしょうか。アシストウェポン1つだけでも十分コラムが成立する密度で話が進んでいます。いやあこれは分割してコラム執筆になりますね。今のうちからストーリー紹介と各キャラクターの紹介文は書いておこうかな?

ちなみに劇中再現原作リスペクトは「電話は命を繋ぐ」とアクセプターのGコールの音でした。アクセプターはリストバンドで隠してるんですね。確かに身につけていると目立ちますしね。
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2018年10月14日

SSSS GRIDMAN感想その1

グリッドマンの新作は週刊で感想を書きコラムのネタストックにしようと思います。今回は1話と2話の感想を同時に。
キャラクターデザインを最初見たときは最近のアニメらしい萌え(死語)狙いやなと思っていたのですがこれは最近の視聴者を取り込むのに必要だったようです。個人的には拒否反応はなかったんですけど流れやなあと見ていました。

ところが本編を見ると本気度合いの高さにおどろきました。Aパートの日常パートは一切BGMなし、環境音だけで表現するという大胆さ。今時のキャラ絵なのにリアリティを感じさせます。

背景も電柱のみに作画監督をつけるというこだわり方。過去のグリッドマンは電柱の電線(パサルート)を伝ってコンピュータワールドにアクセスしていましたのでそのうちそういった描写があるかもしれません。

ヒロインですがアカネちゃんは裏があるなと思ったら彼女が藤堂武史ポジションでした。特撮の時の武史は根暗ボッチコミュ障の三拍子揃ったどこか憎めないキャラでしたが、こちらのアカネは周囲の受けはとても良いけど彼女の内面は孤独そのもの。2話では狂気を感じさせるエキセントリックな言動で度肝を抜かれました。武史は最終的に改心し人と交わる勇気を得ましたが、アカネはどうなるでしょうか?アカネは今の現代人の闇を象徴したいいキャラだと思います。

今風になっているところもありましたが、旧作見ていた人狙い撃ちの描写だらけでしたジャンクの描写やジャンクのある店が絢というのはこれは特撮時代のオマージュです。井ノ上病院も特撮時代のヒロイン、ゆかの実家です。スペシャルドックはバリアシールドの元ネタ、「武士は食わねど高笑い」は一平のボケだったんですがそこも踏襲。きわめつけはバルタンポーズまで再現。恐れ入ります。リアルタイムで見ていた世代には感涙ものです。

怪獣登場シーンはシン・ゴジラのオマージュでした。ここから鷺巣詩郎氏の劇伴が追加。臨場感が出ます。怪獣はCGモデルですが着ぐるみを思わせる動きでこだわっています。首が飛んだ断面も特撮時代のオマージュです。電線が走っているデザインでうまいです。カーンデジファーとアカネのやりとりも面白い。

グリッドマン登場シーンは1話ではウルトラマンガイアのオマージュ、2話から通常の巨大化シーンでした。個人的には気合の入った作画の電柱を通り現場に急行してほしいものです。

動きもCGの特性と手描きの特性をシーンごとに応じて使い分ける気合の入り方。特撮描写をアニメで徹底再現しています。1話目の合体シーンは過去作のオマージュでしたね。グリッドビームとグリッドマンキャリバーもお見事。どちらも気合の入った作画、しかも後者は往年の勇者パースバリバリです。アカネは毎回毎回対策を講じた怪獣を出すとのことですので楽しみです。

2話だけですが昨今のアニメに足りないとずっと思っていたものがたくさん詰まったアニメでした。これが見たかった!サントラもブルーレイもフィギュアもお布施せずにはいられない出来栄えです。雨宮監督一生ついて行きます!!
posted by ブラック・マジシャン at 15:05| 兵庫 ☁| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1993年から25年!復刻リニューアル相次ぐ

ブログやコラムを復活させようと思ったのは今年に入ってから私が子供の頃の戦隊やアニメ、特撮ヒーローがリバイバルされまくってることにあります。
まずは五星戦隊 ダイレンジャーより戦隊職人で大連王とウォンタイガーの復活!大連王は龍星王はあったんですけど憧れのロボの一つでした。当然どちらも家にあります。玄関に飾っています。

続きまして6月に発表されたHG ゴウザウラー。これは変形合体も再現しています。エルドランど直撃世代的にはたまらないキットです。当然予約済みでこれはガチのコラムを書くつもりです。マイトガインで培ったアングル調整術を使えばかなり劇中に近い変形合体を立体で再現できそうです。ぜひキングゴウザウラーまで出して欲しいですね。ちなみにゴウザウラーは廉価版のBlu-rayも持っています。

スタジオハーフアイからは最小変形マイトガインシリーズが再販されるようです。高島氏のtwitterで明言されてます。マイトガインはすでに持っておりレビューもしてますので買うことはありませんがまだ持ってない人は購入されてはどうでしょうか?

続きましてこっそりレビューのあるグリッドマンはスーパーミニプラと新作アニメが絶賛展開中です。スーパーミニプラはULTRA-ACTを担当した人が開発担当のようでしていわばACTのリベンジといったところでしょうか?ACTはできがすごく良かったですが破損したりアーマーの変形がないのが難点でした。そういう内容のコラムを書いていますのでまた左バーからご覧ください。もちろんスーパーミニプラはコラムを書くつもりです。予備パーツと合わせて2つ購入してます。キンググリッドマンセットももちろんあるのでお楽しみに!

新作アニメは100点満点中120点の出来です。これは必見です。昨今のアニメの潮流と1990年代のグリッドマンと勇者シリーズや怪獣特撮が悪魔融合し恐ろしい内容になっています。これはすごい!下手するとアニメ史に残る傑作になるんじゃないかと個人的に思っています。

これは別記事で感想を述べようと思っています。コラムシリーズで扱った作品ですのでもちろん新作のコラムも書きますよ!
posted by ブラック・マジシャン at 11:39| 兵庫 ☀| Comment(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

黄金の援軍&ファイナルフュージョン

ちょっと今日は空き時間が多かったので、色々とニコニコムービーメーカーで遊んでみました。

まずは、今度コラムを書くことになっている聖闘士聖衣神話 死を司る神タナトスより、黄金聖衣装着シーンの動画です。

これは、劇中のカットに忠実になぞってフェードインを行ったら簡単に再現することができました。(逆に言うと演出のヘボさ加減がこれでわかる)

もう1個は、今までの応用でBRAVE合金 ガオガイガーのファイナルフュージョンのシーンの再現です。

細かい動きが再現できればグッドだったんですが、なかなか上手くいきませんでした。コマを増やせばすごい動画ができそうな感じなのですがねえ。

動画を作って気づきましたが、ロールオーバーは非常に細かいプロセスをはしょっているんですね。1つのロールに最大3つまでの画像が入るわけだからそれはしょぼくなって当然なのですが、ある程度細かいコマも追加撮影する必要がありそうです。

というわけで、私の作った動画をお楽しみください。



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2008年04月27日

散々使い倒してぼろ雑巾のように捨ててやる

最近は週に1回コードギアスR2を見に実家に帰ってきております。テレビは寮にはない上に最近買ったワンセグ携帯も室内では使えなかったり、そもそも電波が拾える地域にいなかったりで、テレビとは無縁の生活を送っております。

そんな中ではまっているコードギアスですが、2期目から入った私でも結構楽しめるつくりになっていますね。今日は、偽者の弟がルルーシュの口車に乗って強制的に仲間にされてしまいました。

中でも面白かったのが終盤のルルーシュのセリフ。同人姉ちゃんが喜びそうな展開になった末に、彼の本音が「ナナリーのいるべきところを奪った偽者の弟」というくだりを聞いて散々笑い転げました。間違って来月発売のヴィンセントを買ってしまいそうです。

さて、そんなギアスですがコラムシリーズでも全力で取り扱って行きますのでよろしくお願いします。
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2008年03月26日

熱き決闘者たち

遊戯王デュエルモンスターズGXが今日で最終回を迎えました。このアニメは飛び飛びでニコニコ動画なんかで見ていたのですが、見られる日は地上波でも最近は見るようにしてたんです。

さて、遊戯王のアニメって意外とすごいんですよ。シリーズが変わって、原作がない状況なのにも関わらず3年半続くってそうはないんですね。十代卒業で終わりかなと思ったら、vs遊戯という新旧主人公対決に持ち込むとは、この構成には恐れ入りました。(しかも、ちゃんと遊戯の声優は風間君です)

内容的にはオシリスとアテム登場で決着はぼかしましたが、彼の登場シーンは「熱き決闘者たち」のアレンジ曲までも使用して、非常に盛り上がりました。いや、本当に面白い。

しかも、これだけでもすごいのに遊戯王5D'sという新シリーズをやるとのことで恐れ入りました。原作マンガの文庫本には「これで最後」と明言されていますが、どれだけ続くでしょうかね。来年1月で遊戯王は10年走者になる上に、2010年でアニメシリーズも10周年です。

カードゲームは最近やっていませんが、まだまだ続いてほしいアニメであります。
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2007年09月27日

The last episode of School Days

I watched the last episode of School Days on smile video. I have got certain that this anime should not have been broadcast on regular channel...

Before telling the content, there is an interesting story. Overflow announced that they would organize a party for the last episode. In this party, participants are supposed to bring un-opened School Days or Summer Days PC game to enter the building. Even though they brought the DVDs, it was possible that they can not enter the building due to the number of audience. This action is said to get over the circus business...

In the last episode, Sekai, a heroine in this anime, visited Makoto's house. He was with Kotonoha, another heroine and he told Sekai that they would be together.

Finally, Makoto was killed by Sekai. Makoto suggested that she should get abortion via e-mail. This made Sekai mad and she stinged Makoto with a knife. After that, Kotonoha found his body in his house and she cut his neck.

Kotonoha also went mad, and killed Sekai. The scene would be the cruellest of all animes. She opened Sekai's stomach and checked whether or not she was expected. She was certain that there is nothing in her uterus.

In the last scene, Kotonoha held Makoto's head on a boat. It is awful that he looks so happy. This is exactly "nice boat". The movie broadcast instead of the episode might have implied this last. Whether or not the incident occured in Kyoto, this episode must not be broadcast on the ground-based broadcasting.

Anyway, this anime taught us that we should not be irresponsible when you get along with a girlfriend. Nevertheless, a cruel episode like this will be repeated.
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2007年09月25日

Movies using Saint Cloth Myth Series

A foreign Saint Seiya fan made a cool video using Saint Cloth Myth. In the movie, the creator speak as the characters, but the voice in the anime is used at the shout of finishing moves.

I do not catch what they say except for shouts because the language is French. But, the heat of the battles touches my heart.

Part 4 is very funny. You will laugh at the story.

posted by ブラック・マジシャン at 00:02| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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